小児用肺炎球菌ワクチン普及後,千葉県内で分離された <i>Streptococcus pneumoniae </i>の薬剤感受性

書誌事項

タイトル別名
  • Antimicrobial Susceptibility of <i>Streptococcus pneumoniae </i>Isolated from 8 Hospitals in Chiba Prefecture Following the Introduction of 7-valent Pneumococcal Conjugate Vaccine
  • 第88回日本感染症学会学術講演会座長推薦論文 小児用肺炎球菌ワクチン普及後,千葉県内で分離されたStreptococcus pneumoniaeの薬剤感受性
  • ダイ88カイ ニホン カンセンショウ ガッカイ ガクジュツ コウエンカイ ザチョウ スイセン ロンブン ショウニヨウ ハイエン キュウキン ワクチン フキュウ ゴ,チバ ケンナイ デ ブンリ サレタ Streptococcus pneumoniae ノ ヤクザイ カンジュセイ
  • Antimicrobial susceptibility of Streptococcus pneumoniae isolated from 8 hospitals in Chiba prefecture following the introduction of 7-valent pneumococcal conjugate vaccine

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抄録

千葉県内の8 病院において,2012 年,2013 年に分離されたStreptococcus pneumoniae 小児患者由来137 株,成人患者由来119 株の計256 株について25 薬剤の最小発育阻止濃度(以下MIC)を測定し,薬剤感受性分布を検討した.同時に,侵襲性肺炎球菌感染症由来株については莢膜血清型の判定を行った.各薬剤におけるMIC50,MIC90 は小児患者由来株,成人患者由来株間で大きな差は認めなかったが,成人患者由来株においてレボフロキサシン耐性株を3 株認めた.血液,髄液より分離された株の莢膜血清型は15A 型,3 型が最も多く,小児の侵襲性肺炎球菌感染症例において7 価肺炎球菌結合型ワクチンに含まれる型の株は認めず,ワクチンの有効性が示唆された.同時に,これまで検討した結果と比べPCG のMIC 値が低値になり感受性が良好になってきている傾向が確認された.PCG-MIC 最大値は2μg/mL であった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 89 (4), 437-444, 2015

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (8)*注記

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