加藤克巳著
沖積舎 1990.11
... 著者自らの長い間の作歌実践から自信を持って「歌は主観の表現である」と断定した。諸論はすべて深く、鋭く、厚らな至言。 鬱然として;在るということ;抒情の原質;茂吉の『作歌40年』;人の死やよし、空穂晩年の歌;高橋新吉の詩;中野嘉一の業蹟;歌人として;政治と短歌;釈迢空と現代;新芸術派の流れ;方丈記雑考;阿部完市とその俳句・覚書;歌は主観の表現である—内界と外界
所蔵館5館
桶谷秀昭著
學藝書林 1990.12
詩人の運命—北村透谷小伝;淋しい明治の精神—『こゝろ』論;保田与重郎と昭和史;昭和の終焉、昭和の精神;福田恒存論;岡井隆論;金子兜太論;小高根二郎—「通天閣にて」伝説;立原正秋—風のゆくへ;磯田光一;深沢七郎;田宮虎彦—麻布霞町6番地と北青山2丁目;上田三四二;耕治人;阿部昭;鮎川信夫;明恵の夢;『方丈記』の結語;西行の歌一首;芭蕉の魔;近松の激情
所蔵館57館
串田孫一著
筑摩書房 1990.12 ちくまプリマーブックス, 47
... 想録』;食欲と美味と快楽—ブリア・サヴァランの『味覚の生理学』;心の貧しき者—マタイによる福音書;太陽と死—ラ・ロシュフコーの『省察と箴言』;運命の女神—マキアヴェリの『君主論』);2 自分とのたたかい(隠れて生きること—エピクロスの一断片;孤独と法悦—アミエルの『日記』;遁世者の心—鴨長明の『方丈記』;空言多き世—兼好法師の『徒然草』;憂愁の天才—ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』);3 生きる道を求めて(処世の要諦—千字文;仁者は山を楽しむ—論語;心に在るもの—詩経;内直而外曲—荘子;善の欠如—アウグスティヌスの『告白録』);4 古典と共に(宇宙国家の同胞—マルクス・アウレリウスの『自省録』 ...
所蔵館41館
佐藤春夫[著]
講談社 1990.8 講談社学術文庫
徒然草、方丈記、近世の名短篇…。詩情豊かな現代語による日本古典の宝石箱。 ますらを物語;椿の家;阿満と竹渓和尚;其角の手紙;親ごころ;恋する者;判った人判らぬ人;雪の朝飯;庄屋のひとり息子太郎八の話;朧駕篭;お用の尼;兼好と長明と;つれづれのつみ草;方丈記;樊噌
所蔵館78館
稲田利徳[編集・執筆] ; 山崎正和[エッセイ]
新潮社 1990.7 新潮古典文学アルバム, 12
24時間、働きづめではいられない、人間らしい生き方を求めて出家遁世した2人の艶隠者、日本人のものの考え方と美意識を決定づけた随筆文学の代表作。 いかが要なき楽しみを述べ…;『方丈記』の世界(『方丈記』の成立と内容;鴨長明の生涯—折り折りのたがひめ;『方丈記』の魅力;『方丈記』の諸本とその性格;『方丈記』の影響と享受);『徒然草』の世界(『徒然草』の成立と内容;兼好の生涯—おきどころなき身;『徒然草』の魅力;『徒然草』の諸本とその性格;『徒然草』の影響と享受)
所蔵館172館
中西進編
至文堂 1990.5-1991.2
古代 1 , 古代 2 , 中世 , 近世 , 近代 , 現代
... 第7章 物語文学の展開;第8章 歴史物語の発生;第9章 『今昔物語』の世界—説話文学の系譜;第10章 和歌文学の展開;第11章 後期漢文学の推移 序章 中世文学の一面—新しいジャンルの成立について;第1章 和歌の新風—『新古今和歌集』とそれ以後;第2章 自照文学の深まり—『方丈記』より『とはずがたり』へ;第3章 軍記物語の成立—『平家物語』とそれ以前;第4章 王朝物語よりの流れ;第5章 説話の世界;第6章 連歌の確立と展開;第7章 和歌の展開;第8章 漢詩文の世界—五山文学など;第9章 信念の文学—法語と史論;第10章 乱世知識人の観照—『徒然草』と室町期の紀行;第11章 ...
所蔵館227館
長尾高明著
有精堂出版 1990.1
... ;古典教育の現代的意義;古典教育の方向);古典教育の方法(時代背景との関わり;比較考察の方法;主題追求型の学習;入門期教材とその指導;学習意欲の喚起;典拠とその生かし方);教材化と教材研究(『竹取物語』の教材化と指導;『伊勢物語』の教材化と指導;『源氏物語』の教材化例;『枕草子』類聚段の指導;『方丈記』教材化の方向;『平家物語』の教材研究例;『徒然草』の教材研究例;芭蕉・蕪村の教材化と指導;『去来抄』の教材研究例);古典文法の指導(文法指導の基本姿勢;古文解釈と助動詞;古文解釈と助詞;現代語の問題点と古語法;和歌の修辞法);付 「見て過ぐる」か「見で過ぐる」か
所蔵館64館
三省堂 1990.9 新明解古典シリーズ, 8
鴨長明原著
北星堂 1990
所蔵館2館
アポロン音楽工業企画・制作 ; 大島善助脚本・演出
アポロン [1989?] アポロンビデオライブラリー
ビデオレコード (ビデオ (カセット))
所蔵館9館
西和夫著
TOTO出版 1989.11
... 王朝・中世・近世各時代の10編の文学作品を通じて、日本人が古来もっている住まいに対する関心や、住去、暮らしの有様を探る3部作。 炉辺に展開する料理と芸能—ひとときの風流の宴・公家たちの日記;大仏殿炎上す—猛火まさしくおしかけたり・平家物語;鴨長明わが住居を語る—ひとまの庵これを愛す・方丈記;西行庵に西行を思う—いおりならべん冬の山里—西行法師の歌;旅・踊り念仏・仮設舞台—月は野草の露より出ず・一遍聖絵;兼好法師の住居論—天井高きは冬寒し・徒然草;ものぐさ太郎の住んだ家—四本の竹にこもを掛け・御伽草子;宗祇水と町づくり—雪ながら山もと霞むゆうべかな・宗祇の連句;連歌師宗長旅を行く—嵐 ...
所蔵館87館
木村正中他著
大修館書店 1989.5 日本文学講座 / 日本文学協会編, 7
... 日記の成立;物語作家の日記—紫式部日記一面;日記文学と仏教—更級日記の物詣でと終焉;宮廷女房日記の展開—中古から中世へ;漢文日記の記録性と文学性;中世日記文学の達成—十六日記ととはずがたり;歌人・連歌師の「道の記」—海道記から宗長手記まで;枕草子のウチとソト—空間の変容;草庵文学の先駆—池亭記と方丈記;随遁文人の世界—徒然草;近世文人の随筆—「花月草紙」の世界;近代の随筆と随筆の「近代」—転換期における随筆流行現象と批評への希求;《郷土の文学》在地者の眼と漂泊者の足—「北越雪譜」と「真澄遊覧記」;近代の記録と文学—明治前期下層社会の記録と文学
所蔵館246館
[鴨長明著] ; 市古貞次校注
岩波書店 1989.5 新訂 岩波文庫, 黄(30)-100-1, 30-100-1
所蔵館240館
高田宏著
文化出版局 1989.3
『檸檬』追想;『智恵子抄』偏読;『夜明け前』の鳴咽;『文章読本』再会;『雪国の春』への異論;『象は鼻が長い』追慕;『方丈記』散策;『日和下駄』今昔;『おくのほそ道』の旅びと;『パルムの僧院』の周辺;『ボヴァリー夫人』の夫;『カラマーゾフの兄弟』の子供たち;『沈黙の春』再思;『幼年期の終り』と人類消滅;『アドリエンヌ・ムジュラ』の夜・闇・雨
所蔵館24館
[鴨長明著] ; 佐竹昭広校注 . [吉田兼好著] ; 久保田淳校注
岩波書店 1989.1 新日本古典文学大系, 39
自然に囲まれた方一丈の空間に限りない慰めを見い出す方丈記。欠けたる月、祭りの後を愛で、人の心の無常を異様な好奇心をもって描写した徒然草。日本人の心性を鋭く造形した中世文学の最高峰2篇が、最古の様態をいきいきと伝える本文と創造的注解によって、あざやかに蘇る。付録として、池亭記、兼良本方丈記・略本3種・鴨長明集、徒然草地名・人名一覧等を収載。
所蔵館524館
あすなろ書房 1989-1991 名言・名作に学ぶ生き方シリーズ, 1-2
東洋編 , 西洋編
孔子『論語』;釈迦『ブッダのことば』;孟子『孟子』;荘子『荘子』;イエス・キリスト『福音書』;護命僧正『実語教』;清少納言『枕草子』;鴨長明『方丈記』;唯円『歎異抄』;懐奘『正法眼蔵随聞記』;吉田兼好『徒然草』;世阿弥『風姿花伝』〔ほか〕 プラトン『ソクラテスの弁明』;エピクロス『メノイケウスへの書簡』;セネカ『人生の短さについて』;プルタルコス『爽快な気分について』;マルクス・アウレーリウス『自省録』;レオナルド・ダ・ヴィンチ『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』;トマス・モア『ユートピア』;モンテーニュ『随想録』;ベーコン『ベーコン随想録』;デカルト『哲学原 ...
所蔵館7館
川久保潔朗読 ; 堀田善衛解説
新潮社 1989.8 新潮カセットブック, . 日本の古典||ニホン ノ コテン ; 1
録音資料(非音楽) (テープ (カセット))
所蔵館4館
[鴨長明著] ; 上田守稔[ほか]英訳
富士書院 1988.4
所蔵館1館
堀田善衛著
筑摩書房 1988.9 ちくま文庫
1945年3月、東京大空襲のただなかにあって、著者は「方丈記」を痛切に再発見した。無常感という舌に甘い言葉とともに想起されがちな鴨長明像はくずれ去り、言語に絶する大乱世を、酷薄なまでにリアリスティックに見すえて生きぬいた一人の男が見えてくる。著者自身の戦中体験を長明のそれに重ね、「方丈記」の世界をあざやかに浮彫りにするとともに、今日なお私たちをその深部で把えて放さぬ伝統主義的日本文化を鋭く批判する名著。毎日出版文化賞受賞。 1 その中の人、現し心あらむや;2 世の乱るゝ瑞相とか;3 羽なければ、空をも飛ぶべからず;4 古京はすでに荒れて、新都はいまだ成らず;5 ...
所蔵館58館
鴨長明[著] ; 今成元昭訳注
旺文社 1988.5 対訳古典シリーズ
“ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず”という有名な詞章で始まり、全編うたうような美文で綴られる『方丈記』。その底を流れるものは、古代から中世へ激動の時代を生きた長明が、晩年にようやく到達した境地—仏教的無常観である。本書は、『方丈記』及び長明をより深く理解するために詳細な解説・年譜・地図を付し、『発心集』中の説話を抄して併録したものである。
所蔵館8館