静岡県で1998年の非流行期と次期流行シーズンに分離されたB/Victoria/2/87系統に属するB型インフルエンザウイルスの疫学的解析

• 佐原 啓二

  静岡県環境衛生科学研究所・微生物部

• 杉枝 正明

  静岡県環境衛生科学研究所・微生物部

• 長岡 宏美

  静岡県環境衛生科学研究所・微生物部

• 三輪 好伸

  静岡県環境衛生科学研究所・微生物部

• 宮本 秀樹

  静岡県環境衛生科学研究所・微生物部

• 秋山 眞人

  静岡県環境衛生科学研究所・微生物部

• 中島 節子

  国立公衆衛生院・衛生微生物学部

• 根路銘 令子

  国立感染症研究所・ウイルス第1部

書誌事項

タイトル別名

• Epidemiological Analysis of Influenza B Virus Belonging to B/Victoria/2/87 Lineage Isolated in Off-Season of 1998 and Late Epidemic Season in Shizuoka Prefecture
• シズオカケン デ 1998ネン ノ ヒリュウコウキ ト ジキ リュウコウ シーズン ニ ブンリ サレタ B Victoria 2 87 ケイトウ ニ ゾクスル Bガタ インフルエンザウイルス ノ エキガクテキ カイセキ

抄録

1998年6-7月のインフルエンザ非流行期に, 静岡県内の学校でB/Victoria/2/87系統に属するB型インフルエンザウイルスによる集団発生があり, その後の流行期においても同系統のB型ウイルスによる流行が主流を占めた. この流行要因として, 学童年齢において同系統のB型ウイルスに対する抗体保有率が極めて低かったことが考えられた.<BR>また, 非流行期に分離されたヘラルドウイルスとそれに続く流行期に分離された流行ウイルスとの関係を調べた. 抗原解析では両者の抗原性がほとんど一致し, ヘラルド株が次シーズンの流行ウイルスの親株となったように推察された. しかし, 遺伝子解析の結果からヘラルド株は次シーズンの流行ウイルスの親株ではないことが明らかとなり, ヘラルドウイルスが必ずしも次シーズンの流行ウイルスの親ウイルスになり得ない場合もあることを示した.

収録刊行物

• 感染症学雑誌

  感染症学雑誌 74 (5), 481-485, 2000

  一般社団法人 日本感染症学会

キーワード

• antigenic analysis
• gene analysis
• influenza B virus

詳細情報

• CRID: 1390001205050136192
• NII論文ID: 10008707174
• NII書誌ID: AN00047715
• DOI: 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.74.481
• COI: 1:STN:280:DC%2BD3cvjslymsg%3D%3D
• ISSN: 1884569X
• ISSN: 03875911
• NDL書誌ID: 5421245
• PubMed: 10860362
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I5421245
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2000258356
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可