高齢者呼吸器感染症におけるペニシリン耐性肺炎球菌の意義

  • 高平 健一郎
    東京都老人医療センター感染症科 東京都老人医療センター研究検査部細菌検査室
  • 片岡 英樹
    東京都老人医療センター感染症科 東京都老人医療センター研究検査部細菌検査室
  • 増田 義重
    東京都老人医療センター感染症科 東京都老人医療センター研究検査部細菌検査室
  • 深山 牧子
    東京都老人医療センター感染症科 東京都老人医療センター研究検査部細菌検査室
  • 畠山 勤
    東京都老人医療センター感染症科 東京都老人医療センター研究検査部細菌検査室
  • 石濱 祐美子
    東京都老人医療センター感染症科 東京都老人医療センター研究検査部細菌検査室
  • 稲松 孝思
    東京都老人医療センター感染症科 東京都老人医療センター研究検査部細菌検査室

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Study on Penicillin Insusceptible/Resistant <I>Streptococcus pneumoniae</I> in the Elderly Patients
  • コウレイシャ コキュウキ カンセンショウ ニ オケル ペニシリン タイセイ ハ
  • Clinical Study on Penicillin Insusceptible/Resistant Streptococcus pneumoniae in the Elderly Patients

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抄録

高齢者における肺炎球菌検出例について, ペニシリン感受性株 (PSSP) 29例, 低感受性株 (PISP) 31例, 耐性株 (PRSP) 7例の臨床像を比較検討した.敗血症, 肺炎を合併するなどの重篤例は, PSSP群に多く見られ, PISP, PRSP群では気管支炎例が多く, 慢性呼吸器疾患が基礎にある例の多い傾向が見られたが, 有意差は見られなかった.広域ペニシリン, 第一-第二世代セフェムを中心とする治療成績は概ね良好であった.しかし, 高度耐性株の増加傾向が指摘されており, 今後の動向にも注意が必要である.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 71 (4), 313-317, 1997

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (14)*注記

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