神奈川県東南部地域におけるホンドタヌキの腸管内寄生虫の分離状況

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タイトル別名
  • Detection of Intestinal Parasites from Main-Land Raccoon Dogs, <I>Nyctereutes procyonoides viverrinus</I>, in Southeastern Kanagawa Prefecture
  • カナガワケン トウナンブ チイキ ニ オケル ホンドタヌキ ノ チョウカンナイ
  • Detection of Intestinal Parasites from Main-Land Raccoon Dogs, Nyctereutes procyonoides viverrinus, in Southeastern Kanagawa Prefecture

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抄録

Zoonosisとしての腸管内寄生虫症の感染経路に関する基礎資料の1とするために, 1994年から1996年にかけて横浜市立金沢動物園 (神奈川県) に保護されたホンドタヌキ87頭について糞便検査を実施し, 腸管内寄生虫の保有率を調査した.寄生虫保有率は87頭中72頭 (82.8%) であり, 鉤虫, 犬鞭虫, 回虫およびイソスポラが多く検出された.また寄生虫保有タヌキのうち2種類以上の寄生虫の混合感染が43頭 (59.7%) に認められた.人畜共通感染の可能性の高い鉤虫, 回虫およびイソスポラが比較的高率に検出されたことから, タヌキが腸管内寄生虫のヒトへの感染源になり得ることが示唆された.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 71 (7), 664-667, 1997

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (7)*注記

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