内科領域の重症感染症に対する人免疫グロブリン, 抗生剤とG-CSFとの併用効果

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タイトル別名
  • Therapeutic Evaluation of Combination Therapy Using Human Native Immunoglobulin Preparation for i.v. Administration, with Antibiotics and G-CSF in Severe Infections in the Field of Internal Medicine
  • ナイカ リョウイキ ノ ジュウショウ カンセンショウ ニ タイスル ヒト メン

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抄録

内科領域の重症感染症患者 (顆粒球1,000/μ1未満, 38℃以上の発熱) で原則として3日以上の抗生剤とG-CSF投与による治療効果が不十分もしくは無効であった患者49名を対象として静注用液状人免疫グロブリン (ポリグロビン®N), 抗生剤及びG-CSFの併用効果, 安全性を検討した.試験薬剤が投与された49例の判定委員会での取り扱いは, 有効性, 安全性の両方が採用となった症例は30例 (61.7%) であった.感染症の内訳は, 敗血症疑い9例 (30.0%), 肺炎5例 (16.7%), 敗血症4例 (13.3%) 等で, 基礎疾患は, すべて白血病や悪性リンパ腫などの造血器悪性腫瘍であった.臨床効果は, 主治医判定で有効以上が70.0%であり, 委員会判定での有効率は, 83.3%であった.副作用はまったく認められなかった.免疫グロブリンとG-CSFの併用は, 重症感染症治療に極めて有効であることが示された.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 69 (6), 684-695, 1995

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (8)*注記

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