Micro-Carrier-Test: HIVに対する消毒薬の評価方法

  • 島越 由紀子
    大阪医科大学第2内科学教室 大阪医科大学微生物学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Micro-Carrier-Test: Evaluating Disinfectants for HIV
  • Micro-Carrier-Test:HIVに対する消毒薬の評価方法〔英文〕
  • Micro Carrier Test HIV ニ タイスル ショウドクヤク ノ

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抄録

ウイルスに対する消毒薬の効果判定方法として, 乾燥固定したウイルス感染細胞を用いたMicro-Carrier-Testを考案した.ヒト免疫不全ウイルス1型に感染したMolt44を96穴平底マイクロタイタープレートのウエル底に室温で120分間乾燥固定し消毒薬を作用させた後, PBSで洗浄し, 非感染のMolt-4を加え4週間培養した.1週間毎に培養上清を回収しnon-RI RT assayで逆転写酵素活性を測定した.またcytotoxicity assayで残存する消毒薬の細胞毒性を検討した.この新しい方法を評価するため既存の消毒薬の効果を再検討した.濃度, 時間依存性の効果が認められ, 5分間での最低有効濃度は, 20%エタノール, 0.01%グルタルアルデヒド, 0.1%次亜塩素酸ナトリウムであった.これは, これまでの報告と一部違いがあったので, 今回とこれまでの方法についてその違いを検討した.このMicro-Carrier-Testは消毒薬の効果判定の一つのスクリーニング法として有効であると考える.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 69 (10), 1151-1158, 1995

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (15)*注記

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