ELISAを用いたカンジダマンナン抗原検出キットの臨床的有用性の検討

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タイトル別名
  • Clinical Utility of Serum <I>Candida</I> Mannan Antigen Detection Kits Using ELISA
  • ELISA オ モチイタ カンジダマンナン コウゲン ケンシュツ キット ノ リンショウテキ ユウヨウセイ ノ ケントウ
  • Clinical Utility of Serum Candida Mannan Antigen Detection Kits Using ELISA

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抄録

1999年に川崎医科大学附属病院で診断されたカンジダ血症症例12例から採取・保存されていた血清34検体と健常ボランティア15名から採取した血清15検体を対象に, ELISAを応用した新しいカンジダマンナン抗原検出キットUNIMEDI Candida (ユニチカ, 大阪) とPLATELIA Candida Ag (バイオラッド富士レビオ, 東京) の臨床的有用性を検討した. これらの感度は各々40.0%, 82.1%, 特異度は両者とも100%であった. 両者はいずれも従来のカンジダ抗原検出系キットより高い感度を示していたが, その結果に少なからず相違が認められた原因はカンジダ菌種により各々試薬の反応性に違いがあるためと考えられた. 両者とも深在性カンジダ症の補助診断法として早期診断の一助となり得ると思われたが, β-グルカンなどと組み合わせて使用することで, さらに有用性が高まるものと考えられた. 今後, さらに多くの症例を蓄積して詳細な検討を行い, 両キットの特性を明らかにしていく必要がある.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 76 (7), 536-541, 2002

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (15)*注記

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