熟度の異なるリンゴから調製したジャムの嗜好性について The Taste of the Apple Jam Prepared from Different Ripe Apple

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抄録

紅玉とふじの熟成度の異なるリンゴを用い、砂糖濃度30%と60%のジャムを調製し,粘弾性と官能検査による識別と嗜好性を検討した。1.リンゴ生果の水分は紅玉の場合,1ケ月保存により87.23%~85.01%に減少したが,ぶじは,84.50%~84.12%と,ほとんど変化しなかった。糖度は,Brix値で紅玉(12.0~13.0),ぶじ(10.9~14.0)とも熟成が進むにつれて高くなった。紅玉のpH値は,試料間に差がなく(3.50~3.54),ふじのpH値は3.54~4.14と熟成が進むにつれ高くなった。粗ペクチン量は,紅玉に多く,特に果皮に多かった。2.紅玉の過熟のジャムが貯蔵弾性率,損失弾性率とも高かったが,パネルはその差を識別できなかった。3.生果では好まれない未熟果も,ジャムにすれば好まれることが分かった。4.総合的た好ましさにおいては,酸味と甘味のいずれも強い紅玉を好む人と,マイルドなふじを好む人に好みの傾向が分かれ,いずれのジャムもそれぞれの好ましさがあることが認められた。終りに本研究にあたり,ご協力いただきましたお茶の水女子大学生活科学部調理学研究室のみたさんに感謝致します。

収録刊行物

  • 日本調理科学会誌 = Journal of cookery science of Japan

    日本調理科学会誌 = Journal of cookery science of Japan 28(1), 46-49, 1995-02-20

    日調科誌

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