人間学習者の仲間学習者認識モデルの構築

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  • Design of Peer Student's Understanding Model of Real Student

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抄録

学習者の認知的発達において、社会的相互作用の影響が重要であることが指摘されている。この相互作用の中で、学習者は観察学習、リフレクション思考、他者の評価、あるいは自己モニタリングといった行為を通しで知識を獲得し、定着させている。このような学習形態の基では、仲間学習者のことを正確に洞察、認識するメタ認知能力の向上が必要となってくる。そこで、本研究では、人間の学習者に対して様々な振る舞いを示す疑似学習者(コンピュータ・コンパニオンと呼ぶ)を実装し、学習者に観察学習の機会を与え、メタ認知能力の向上を目指した仲間学習環境の構築を目的とする。学習者のメタ認知能力を向上させるためには、人間の学習者が仲間学習者の理解状態をどのように洞察、認識しているかを表現したモデルの構築が必要である。このモデルを基にそれに合わせた対話の展開が必要になってくると考えられる。本稿では、人間学習者がコンピュータ・コンパニオンの学習状態をどう認識しているかを表現した学習者モデル(以下、仲間学習者認識モデルと呼ぶ)の構築について述べる。

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