知識ベースを用いた株式の業種分類

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  • Homogeneous Stock Groupings with Knowledge Base

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抄録

株式投資において、ボートフォリオの構築に個別銘柄がどの業態のグループに所属しているかという情報が非常に重要視されている。それは次のような観点に基づくものである。まず第1に、リスク分散投資という視点に立った場合、同じ様な株価変動を示す銘柄に投資するよりも異なった株価変動を示す銘柄に投資する方がリスク分散効果が高くなる。それゆえ、株価変動に基づく業態のグループを構成することにより、リスク分散効果を狙った銘柄選択が容易になる。株価変動の類似性に基づいた業種分類の例には、クラスター分析を用いた業種分類[1]が挙げられる。第2に、企業の業態についての情報は個別銘柄を選別する上で重要な判断材料を提供してくれる。この業態に基づいた業種分類としては東証28業種分類が利用されている。しかしながら、この分類では業種が28と固定されているため、様々な投資家の要求に対して柔軟な対応ができないという問題点がある。本稿では、第2の視点に立ち、投資家の幅広い要求に対応できるような、企業業態に基づいた業種分類システムを、知識ベースを利用することによって実現する。

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