溶血連鎖球菌 (A・B・C・D・F・G群) 群別法の比較, および臨床材料別検出状況

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Various Methods for Grouping Hemolytic Streptococci and Frequency of Isolation of Group A, B, C, D, F and G Streptococci Isolated from Clinical Specimens
  • ヨウケツ レンサ キュウキン A B C D F Gグン グンベツホウ ノ ヒ

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抄録

筆者らは溶血連鎖球菌 (溶連菌) 群別キットの比較検討を行った. 比較した溶連菌群別キットのうちA・B・C・D・F・G群を同時に群別できるStreptococcal Grouping Kit (Oxoid) は有益であると思われた. しかし本キットではStreptococcus pnenmoniaeがC群溶連菌と交差反応を示し, その共通抗原はS. pneumoniaeの細胞壁中にあると思われた.<BR>また, 臨床分離した溶連菌のGentamicin (GM) に対するMICを測定した. その結果, A群およびC群のMICは1.56~3.13μg/mlと低く, その他の溶連菌はそれより高いMICを示したところから, GM感受性は溶連菌群別のための参考性状の一つに成り得ると思われた.<BR>次に, 臨床材料からの各群溶連菌の検出状況について調査を行った. その結果, 従来は臨床材料から分離される溶連菌はそのほとんどがA・B・C・D・G群であるとされていたのに反し, F群がC・G群よりも多く検出された.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 62 (5), 427-434, 1988

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (1)*注記

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