抗菌繊維および抗菌壁剤の抗菌力

• 奥田 敬一

  美萩野臨床医学専門学校

• 柏木 征三郎

  九州大学医学部附属病院総合診療部

書誌事項

タイトル別名

• Effectiveness of Antibacterial Clothes and Wall Material against Methicillin Resistant <I>Staphylococus aureus</I> and <I>Pseudomonas aeruginosa</I>
• 抗菌繊維および抗菌壁剤の抗菌力--MRSAと緑膿菌について
• コウキン センイ オヨビ コウキンヘキザイ ノ コウキンリョク MRSA ト
• Effectiveness of Antibacterial Clothes and Wall Material against Methicillin Resistant Staphylococus aureus and Pseudomonas aeruginosa
• MRSAと緑膿菌について

抄録

院内感染防止対策の一つとして, 現在市販されている抗菌繊維と抗菌壁剤のMethicillin resistant Staphylococcus aureusおよび緑膿菌に対する抗菌活性を調査した.<BR>抗菌活性は, 各試料上に35.0℃, 18時間培養後の菌の減少率で判定した.<BR>供試した緑膿菌50株の血清群はE群, G群, B群, I群, A群, MRSA50株のコアグラーゼ壁はVII型, II型, III型, IV型の順で, 全国の病院で多く検出された血清群, コアグラービ型に一致していた.<BR>4種の抗菌繊維のうち2種はMRSAに99%以上の減少率を示したが, 他の2種は少しも減少しなかった.また, 3種は緑膿菌を減少しなかったが, 1種のみ軽度の減少を示した.抗菌壁剤は両菌種に対して良好な減少率を示した.<BR>これらの結果から, 抗菌繊維を白衣, 手術着に用い, また, 抗菌壁剤の使用は病院環境の浄化に関与することが示唆された

収録刊行物

• 感染症学雑誌

  感染症学雑誌 69 (6), 696-700, 1995

  一般社団法人 日本感染症学会

キーワード

• antibacterial cloth
• antibacterial wall material
• nosocomial infection
• MRSA
• Pseudomonas aeruginosa

詳細情報

• CRID: 1390001205047180800
• NII論文ID: 130004330372
• NII論文ID: 10008726479
• NII書誌ID: AN00047715
• DOI: 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.69.696
• ISSN: 1884569X
• ISSN: 03875911
• NDL書誌ID: 3618879
• PubMed: 7616015
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I3618879
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1996002106
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可