食品由来酵母の塩基配列解析法と市販同定キット(API 20C AUX)の同定結果の比較評価

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タイトル別名
  • Comparative Evaluation of the DNA Sequence Analysis and Commercial Identification System (API 20C AUX) Methods for Food-Borne Yeasts
  • ショクヒン ユライ コウボ ノ エンキ ハイレツ カイセキホウ ト シハン ドウテイ キット(API 20C AUX)ノ ドウテイ ケッカ ノ ヒカク ヒョウカ

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抄録

<p>食品等から分離した酵母について,塩基配列解析法と市販同定キット(API 20C AUX)の同定結果を比較した比較した.1)酵母84株の酵母についてrDNA2領域の塩基配列解析法による同定を行った結果,基準株との塩基配列比較により,全ての株について同定が可能であった.2)API 20C AUX と塩基配列解析法の結果一致率は,種レベルでは57.1%,属レベルでは82.1%であった.3)API 20C AUXと塩基配列解析法の一致率について,キットが示す同定確率を基に比較したところ,同定確率が80%以上では属レベル,90%以上では種レベルで一致する確率が高くなる傾向が見られた. また,塩基配列解析でCandida intermedia/C. pseudointermedia を示した株の一部は,API 20C AUX 上では同定確率90%以上でT. mucoides を示した.以上の結果から,食品由来の酵母の同定にAPI 20C AUXを利用するには,キットが示す同定確率などを指標にするとともに,rDNA2領域の塩基配列解析法を併用することが望ましいと考えられた.</p>

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