会計事務所で働くパート従業員を対象とした参加型マネジメント

書誌事項

タイトル別名
  • Participative Management for Improving the Performance of Part-Time Workers in an Accounting Firm
  • カイケイ ジムショ デ ハタラク パート ジュウギョウイン オ タイショウ ト シタ サンカガタ マネジメント

この論文をさがす

抄録

<p>研究の目的 参加型マネジメントの介入パッケージの効果を検証した。研究計画 顧客企業群間の多層ベースライン法を用いた。場面 関東近郊にある小規模な会計事務所で主に顧客企業から提出される会計書類の仕訳作業を対象に実験が行われた。参加者 パートタイム従業員4名(女性、38~50歳)が参加した。介入 参加者自らがチームで経営目標の達成について話し合い、月ごとに決めた標的行動の遂行について記録、集計し、フィードバックを行い、標的行動の目標達成に対して相互依存型の集団随伴性に基づいたインセンティブを会社側が支払った。行動の指標 顧客企業ごとに、毎月、請求金額をコストで割って算出される経営指標を従属変数に用いた。介入後は行動目標の完了率も毎月記録した。結果 介入パッケージの導入により、対象とした顧客企業群の経営指数が改善され、収支が改善された。参加者による手続きの評価もおおよそ高かった。結論 参加型マネジメントの介入パッケージには経営指標の改善につながる生産性の向上に効果があり、社会的妥当性もあることが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 行動分析学研究

    行動分析学研究 31 (1), 2-14, 2016

    一般社団法人 日本行動分析学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ