-
- 丹野 貴行
- 明星大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case History in Behavior-Analytic Modeling Work: The Copyist Model
- コウドウ ブンセキガク ニ オケル モデル ケンキュウ ノ イチジレイ : コピーイストモデル
この論文をさがす
抄録
<p>コピーイストモデルは、強化率を等しくした変動比率スケジュールと変動時隔スケジュールの間の反応率の差(VR-VI反応率差)と、選択行動場面でのマッチング法則の両者を、“反応系列への分化強化”という見方により説明する。本解説論文では、コピーイストモデルの詳細なメカニズム、モデルのシミュレーションがもたらす予測、そしてその概念的示唆を、行動分析学におけるモデル研究の一事例として紹介する。分化強化という単純なモデル(単純性)が、VR-VI反応率差やマッチング法則のデータにいかに適合するか(正確性と一般性)を示す。このモデルの成功は、オペラント条件づけにおける微視的な時間枠と、反応形成の視点から強化を捉えるという2つの概念的示唆をもたらす。Skinner (1950) は『学習理論は必要か?』と題する論文を発表しているものの、こうしたモデル研究を決して否定してはいない。本稿では、コピーイストモデルのようなモデル研究は、行動分析学の発展に資するものであると結論する。</p>
収録刊行物
-
- 行動分析学研究
-
行動分析学研究 32 (2), 153-167, 2018-02-15
一般社団法人 日本行動分析学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001288122437760
-
- NII論文ID
- 130007591905
-
- NII書誌ID
- AN10150936
-
- ISSN
- 24242500
- 09138013
-
- NDL書誌ID
- 028977827
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可