月の家族
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月の家族
晶文社, 1997.5
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ツキ ノ カゾク
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Description and Table of Contents
Description
「月下の夜道で神からも見放されたかのように漂う家族は、あの暗い家へ帰っていきます。…彼らの不愉快は潮の満干、月の満ち欠けよりも短い周期で、不安定でした」昭和三十年代、陽光溢れる奄美の島。作家の父と心病む母の紡ぎあげた「死の棘」の家で、無邪気な妹と身を寄せあうように暮らす少年の関心は、モノへと向かう。切手、虫、マッチ箱、薬のチューブ、ロザリオ…。子供の内に同居する無垢と残酷、失われゆくものへの愛情を繊細に綴る自伝的エッセイ。
Table of Contents
- 病気が治ってみると切手集めが流行っていました
- 琉球とアメリカの風
- どこか不器用な手つきの父
- 東京から汽車と船で奄美大島へ
- 修道院はまだ世界大戦中だったのです
- いろんな人がいたっけ
- 奇妙なコレクション
- 夢に出てくる燃えるドラム缶
- 彼の父は私の父の父
- パパイヤの実る島に住んでいたのです
- 野放しだった子供たち
- 三つのウンコ
- まとまりのつかない気分の子供でした
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