恋の中国文明史
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恋の中国文明史
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 1997.4
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コイ ノ チュウゴク ブンメイシ
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恋の中国文明史
1997.4.
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恋の中国文明史
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Note
中国史略年表: p314-318
参考文献一覧: p318-322
底本は『ちくまライブラリー』「恋の中国文明史」(筑摩書房, 1993年5月刊)
Description and Table of Contents
Description
もともと儒学では夫婦の和合は賛美されるが、未婚の男女交際は認められない。結婚も親の取決めによる。この風習は中原の漢民族文芸に影を落とし、長い間、中国には純粋な恋愛小説はなかった。が、度重なる異民族の支配により、「恋」を知った漢民族は、他民族の血と文化を自らに取り入れ、変容させ、新たな活力にしてきた。そしてやがて清代には恋愛小説の大作『紅楼夢』が登場し、人びとを魅了する…。中国史を漢民族の文化の変容の歴史としてとらえ、「恋」という側面からそれを浮き彫りにした意欲作。
Table of Contents
- 序章 文化を解く鍵—恋
- 第1章 閨房内の恋—中原文明の象徴
- 第2章 人神の恋—南方の歌垣から
- 第3章 人怪の恋—北方民族の文化から
- 第4章 美貌の胡姫たち—長安の宴
- 第5章 略奪婚の衝撃—漢族文化への回帰
- 第6章 モンゴル文化の陰影—男女共演の舞台
- 第7章 明代の淫らな性—『金瓶梅』の秘密
- 第8章 新しい恋—『紅楼夢』の謎
- 終章 恋愛の発見—中国文化の近代
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