コンスタン『アドルフ』 : 自我の魔に憑かれて
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コンスタン『アドルフ』 : 自我の魔に憑かれて
小沢書店, 1997.4
- タイトル読み
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コンスタン アドルフ : ジガ ノ マ ニ ツカレテ
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内容説明・目次
内容説明
「恋愛の心理学」としてフランス小説史に不朽の名を残す傑作『アドルフ』。大革命直後、フランスの青年を苛んだ「生存の困難」。自我の魔に取り憑かれた作者コンスタンが、「愛」の問題を核に、どのように「自己客体化」の営為を定着させ、自我獲得を試みたのか。日記及び作品を詳細に検証する。
目次
- 1 『日記』からフィクションへ
- 2 『アドルフ』はいつ、そしてどこから?
- 3 「私」を囲繞する「私」たち
- 4 無化・否定のしるしの下に—「刊行者の言葉」
- 5 「逸話」における「愛」の語り
- 6 「愛の讃歌」から一転して
- 7 語りの二連板—「逸話」の形姿
- 8 ふたりの主人公と「社会」の形成する三角関係
- 9 「父」—書簡—代理父—「逸話」における「父親」
- 10 三つの声の背後の一つの心—「刊行者への手紙」と「返信」
「BOOKデータベース」 より