明かしえぬ共同体
著者
書誌事項
明かしえぬ共同体
(ちくま学芸文庫, [フ10-1])
筑摩書房, 1997.6
- タイトル別名
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La communauté inavouable
- タイトル読み
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アカシエヌ キョウドウタイ
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注記
底本: 「明かしえぬ共同体」(朝日出版社, 1984年10月刊)
叢書番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
共産主義を鼓舞しながら、その裏切りや挫折のうちに潰えていったものは何だったのか?今世紀を貫く政治的文学的体験における「共同体」をめぐる思考を根底から問い直し、「共に存在する」ことの裸形の相に肉薄する。それはいっさいの社会的関係の外でこそ生きられる出来事であり、そこで分かち合われるのは逆説的にも複数の生の「絶対的分離」である。ハイデガーの「共存在」を換骨奪胎し、バタイユの共同体の試みやデュラスの愛の作品、そして「六八年五月」の意味を問いながら、「共同体の企て」やその政治化の厄々しい倒錯を照らし出し、「共同体」を開放系へと転じる20世紀のオルフェウス、ブランショの思想的遺言ともいうべき書。
目次
- 1 否定的共同体
- 2 恋人たちの共同体
- 訳註
- ブランショと共同体—あとがきに代えて
- 付録(遺産なき共産主義;ビラ・ステッカー・パンフレット)
「BOOKデータベース」 より