遺伝暗号の起源と進化
Author(s)
Bibliographic Information
遺伝暗号の起源と進化
共立出版, 1997.7
- Other Title
-
Evolution of the genetic code
- Title Transcription
-
イデン アンゴウ ノ キゲン ト シンカ
Available at 180 libraries
  Aomori
  Iwate
  Miyagi
  Akita
  Yamagata
  Fukushima
  Ibaraki
  Tochigi
  Gunma
  Saitama
  Chiba
  Tokyo
  Kanagawa
  Niigata
  Toyama
  Ishikawa
  Fukui
  Yamanashi
  Nagano
  Gifu
  Shizuoka
  Aichi
  Mie
  Shiga
  Kyoto
  Osaka
  Hyogo
  Nara
  Wakayama
  Tottori
  Shimane
  Okayama
  Hiroshima
  Yamaguchi
  Tokushima
  Kagawa
  Ehime
  Kochi
  Fukuoka
  Saga
  Nagasaki
  Kumamoto
  Oita
  Miyazaki
  Kagoshima
  Okinawa
  Korea
  China
  Thailand
  United Kingdom
  Germany
  Switzerland
  France
  Belgium
  Netherlands
  Sweden
  Norway
  United States of America
Search this Book/Journal
Note
文献: p[221]-240
索引: p[245]-252
原著(Oxford university press, c1995)の翻訳.
Description and Table of Contents
Description
遺伝暗号はあらゆる生物にとって必須のものであり、生物学全体にとっても根本的に重要である。ごく最近までは、遺伝暗号にどのような変化がおきてもタンパク質のアミノ酸配列に広範囲な変化をひきおこすので、遺伝暗号はすべての生物にとって不変であり、“凍結”されていると考えられていた。哺乳動物ミトコンドリアの遺伝暗号は古い暗号の名残であるか、あるいはミトコンドリアのゲノムが小さいため(10個程度の遺伝子をもつだけ),暗号が変化してもミトコンドリアではたまたまそれが許容されるのではないかと考えられていた。1984年に名古屋大学の研究グループは、バクテリアの1種のマイコプラズマ(Mycoplasma)が変則的な暗号を使っていること、すなわち普遍暗号では終止コドンのUGAがトリプトファンとして読まれることを発見した。ほとんど同時期に仏、米、独の研究者がある種の原生動物(繊毛虫)がUAAとUAGコドンをグルタミン用に使っていることを発表した。これらの発見は、ミトコンドリアの変則暗号とともに、これまで凍結されていると考えられていた遺伝暗号が実際には進化の途上にあることを示したのである。そこで遺伝暗号のアミノ酸対応の変化を説明する新しい学説が必要になり、カリフォルニア大学バークレー校のトーマスH.ジュークス博士と著者は1989年にコドン捕獲説を提唱した。本書では、1982年から1992年の間に行なわれた遺伝暗号の進化に関する一連の研究をとくに強調してある。
Table of Contents
- 1 遺伝暗号—歴史
- 2 “普遍”遺伝暗号の構造
- 3 アンチコドン組成
- 4 コドン使用
- 5 非指定コドンまたはナンセンスコドン
- 6 進化する遺伝暗号
- 7 セレノシステインはUGAでコードされる
- 8 RNAエディティング
- 9 遺伝暗号の起源と初期進化
- 10 タンパク質のアミノ酸組成と遺伝暗号
- 11 エピローグ
by "BOOK database"