血管リモデリングと修飾因子 : 分子生物学的にみた最新の研究
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血管リモデリングと修飾因子 : 分子生物学的にみた最新の研究
メディカルレビュー社, 1997.7
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Description and Table of Contents
Description
血管の病態については、従来から病理形態学的な側面と循環動態に基づいた生理学的な機能解析から主に解明が進められてきた。そこに最近進歩の著しい分子生物学からの細胞工学、遺伝子工学の導入により、その病態が細胞あるいは分子、遺伝子レベルから論じられるようになり、新しい概念に基づいたアプローチが試みられるようになった。そのなかでも、動脈硬化など臨床的に重要な病態の形成と直接関連する血管のリモデリングが注目されている。血管のリモデリングとは、当初血流量により血管の内径が動的に調節されるという血管壁の生理学的な現象としてとらえられていたが、血流を維持するための量的な反応だけではなく、血管壁を構成する各種細胞やそれに接着する細胞群が相互に作用しあいながら血管壁の恒常性を保つための細胞レベルでの形質変換などの質的な反応も含めて論じられるようになった。特に、血管のリモデリングが形成される際に重要な作用を行う修飾因子の役割が大きいことも次第に明らかとなってきた。このような視点から、本書は最近とみに進歩の著しい血管細胞生物学(vascular biology)の領域でも、最も注目され、先端的な研究がダイナミックに進行しているこの血管のリモデリングを主題に取りあげ、この方面で第一人者として活躍されている新進気鋭の研究者の方々に最新の情報を体系的に、しかも専門的な内容については読者の方々にわかりやすいように、図説を豊富に取り入れる工夫などして解説いただいた。
Table of Contents
- 第1章 血管収縮因子
- 第2章 血管拡張因子
- 第3章 血管リモデリングに関与する因子
- 第4章 疾患と血管リモデリング
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