西洋の落語 : ファブリオーの世界
著者
書誌事項
西洋の落語 : ファブリオーの世界
(中公文庫, [ま-21-2])
中央公論社, 1997.9
- タイトル読み
-
セイヨウ ノ ラクゴ : ファブリオー ノ セカイ
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注記
東京書籍, 1988年刊に加筆したもの
参考文献案内: p307-313
内容説明・目次
内容説明
韻文で伝わる150篇などの中世滑稽譚ファブリオー。文学の表街道には表れにくい庶民の、機知に富み怒りや悲しみを笑いに変えて逞しく生きる姿を描く点で我国の落語にも通ずる。ジェスチュアを交えて語られたファブリオーはフランスだけでなくドイツ、イギリスにも拡った。15世紀頃から散文のコントに代わられたが、『カンタベリー物語』やモリエールの作品等に引き継がれ現代の艶笑談、コントにも脈々と生き続けている。
目次
- 第1章 ファブリオーとは?(中世フランスに暮らす人々;『エテュラ』;『ビュッフェ』 ほか)
- 第2章 本格ファブリオー(『お下げ』;『オーブレ婆さん』;『ヴェール・パルフロワ』 ほか)
- 第3章 日々のいとなみ(ファブリオーの舞台と背景;飢えと御馳走;『粉ひきと二人の学僧』 ほか)
- 第4章 ファブリオーの哀退(『ロバを引く農夫』;『議論で天国を得た農夫』;『溺れ死にから仲間を助けた律儀者』 ほか)
「BOOKデータベース」 より