山の民
著者
書誌事項
山の民
春秋社, 1997.6
- 上: 新装版
- 下: 新装版
- タイトル読み
-
ヤマ ノ タミ
大学図書館所蔵 件 / 全30件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
地図(折込)各1枚
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上: 新装版 ISBN 9784393435083
内容説明
飛騨高山は徳川幕府の天領として封建的な体制下にどっぷりと浸かった山村であった。一八六八年(慶応四年)、明治新政府の代表者として、最初に派遣された国学者竹沢寛三郎は、人心掌握のため年貢半減、諸運上軽減廃止等を布告したが、その施策は新政府の方針に反して理想的すぎたために罷免される。替わって、もと水戸藩浪士梅村速水が新たな県知事として赴任してくる。梅村は理想に燃えた若き俊才で、着任早々、次々と急進的な改革を推し進め、飛騨高山の土俗的風習や伝統的制度との対立を深めていく。さらに新政府の矛盾した政策の忠実な実行者としての役割を演じていく。そして、村娘おつるを迎えたことで、すべてが裏目に出ていくことに…。
- 巻冊次
-
下: 新装版 ISBN 9784393435090
内容説明
梅村速水の新政策は、根本的には飛騨高山の土俗的文化・歴史を無視したもので、その強引なやり方に農民たちは極度の恐怖を抱くようになる。しだいに梅村は孤立し、様々な小さな齟齬の積み重なりが、遂に農民一揆を招来する。村には怪火が起こり、農民たちによる打ちこわしが始まる。高山の町を一揆が占領し、梅村は追われる身に転じていく。明治政府は梅村知事を罷免し、梅村速水は公金横領という罪状により唐丸かごで京都へ送られることに…。
「BOOKデータベース」 より