摂食障害の治療技法 : 対象関係論からのアプローチ
著者
書誌事項
摂食障害の治療技法 : 対象関係論からのアプローチ
金剛出版, 1997.12
- タイトル読み
-
セッショク ショウガイ ノ チリョウ ギホウ : タイショウ カンケイロン カラ ノ アプローチ
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注記
文献: p18およびp213-217
収録内容
- 摂食障害治療私史
- 摂食障害の自己愛世界
- ナルシシズムの様態 : 自己愛から自己愛対象関係へ : クライン派の臨床と理論に基づいて
- パーソナリティの病理 : 臨床例
- あるファンタジーの病理性をめぐって : 思春期男児の治療
- 両親の環境としての機能と対象としての機能 : 家族病理と治療技法
- ジェンダー・アイデンティティと摂食障害
- 逆転移 --心地よさ、憎しみ、そして哀しみ-- の意義とその取扱い
- 過食状態への心理療法的アプローチ
- 心理療法例 : 対象の内在化過程
- パーソナリティ発達の病理とその治療展開 : 精神科病院での重症例の治療経験から
- 治療セッティングとしての閉鎖病棟 : 精神病性人格部分とそのコンテイナー
- 『自発入院--閉鎖病棟セッティング』での入院治療 : 治療目標と治療環境
- 開放病棟での治療
内容説明・目次
内容説明
摂食障害は、パーソナリティの病理であり、患者を治療するためには、そのナルシシズム的な自己愛世界の病理を鍵概念として理解する必要がある。本書は長年、重症の摂食障害患者に接してきた著者による、摂食障害患者との乱闘の記録であり、また、摂食障害の心理療法において、著者自身がその理論と技法を深化・強化してゆく治療過程の記録でもある。第1部では、個人病理の理解のための基盤としてクライン派精神分析による病理の理解と解釈を解説、実際の臨床に応用してゆく手だてが述べられる。第2部では、より具体的な心理治療とその枠組みが示されている。逆転移の解釈やパーソナリティの分割、抑うつ不安にも焦点を当て、重症の患者へアプローチするための新しい介入技法が展開されている。
目次
- 第1部 摂食障害を理解するために(摂食障害の自己愛世界;ナルシシズムの様態:自己愛から自己愛対象関係へ—クライン派の臨床と理論に基づいて ほか)
- 第2部 治療技法の展開:対象関係論的アプローチ(逆転移‐心地よさ、憎しみ、そして哀しみ‐の意義とその取り扱い;過食状態への心理療法的アプローチ ほか)
「BOOKデータベース」 より