セックスの発明 : 性差の観念史と解剖学のアポリア
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セックスの発明 : 性差の観念史と解剖学のアポリア
工作舎, 1998.4
- タイトル別名
-
Making sex : body and gender from the Greeks to Freud
- タイトル読み
-
セックス ノ ハツメイ : セイサ ノ カンネンシ ト カイボウガク ノ アポリア
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注記
原著(Harvard University Press, 1990)の翻訳
内容説明・目次
内容説明
古代ギリシャ以来、女性は男性の裏返しとして、ワンセックスモデルで語られていた。ルネサンス・科学革命期を迎え、ペニスの相同器官としてクリトリスが発見されても、このワンセックスモデルは生き延びた。大転換が起こったのは、「自由・平等・友愛」が叫ばれていた十八世紀以降のこと。二つの「セックス」は絶対的なものとされ、攻める男と待つ女の役割モデルが固定されていった。女性の性感をめぐるフロイトのクリトリス性愛からヴァギナ性愛への成熟説は、この傾向の真打ちともいうべき学説だった。
目次
- 第1章 言語と身体—一八世紀の性差観の大転換
- 第2章 定めは身体組織に—ガレノス以来のワンセックス・モデル
- 第3章 新しい科学、一つの身体—クリトリスの発見
- 第4章 性の表現—メタファーの伝統
- 第5章 二つのセックスの発見—絶対的な性差の誕生
- 第6章 社会化された性—身体をめぐる権力闘争
「BOOKデータベース」 より