死の病原体プリオン
著者
書誌事項
死の病原体プリオン
草思社, 1998.7
- タイトル別名
-
Deadly feasts
- タイトル読み
-
シ ノ ビョウゲンタイ プリオン
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注記
解説: 福岡伸一 (京都大学助教授 分子生物学)
原書(Simon & Schuster, c1997)の翻訳
内容説明・目次
内容説明
脳がスポンジと化す。その奇病を引き起こす病原体は、放射線照射も、360度の高温をも生き延びる。そしてそれはいまや食肉、化粧品から医薬品まで、われわれのごく身近にあるという。感染すれば、痴呆、けいれんの末に100パーセント死に至る。予防手段も治療方法もない。奇病は羊、ミンク、牛、猫へと種を越えて拡がり、ついにイギリスの少年少女たちが倒れた。いずれも脳がスポンジと化していた。そしてその病原体には遺伝子がない。それでもなお自己増殖し、進化し、変異をとげるという。この不死身の病原体の正体とは何か。羊の病気から狂牛病、アルツハイマー病へとつづく奇妙なつながりが指し示す人類の未来とは…。本書はフィクションではない。医学・生物学の常識を、生命の概念そのものを根底から覆す戦慄のドキュメントである。
目次
- 第1部 人食い族の中で(わたしはあなたを食べる;クールー;クロイツフェルト博士とヤコブ博士 ほか)
- 第2部 現在の生物学では解けない謎(不死身の病原体;ハイテクの中の新しい食人現象;子供に感染する;現代の七不思議)
- 第3部 ウイルスに身をやつした神(食肉の復讐;アイス・ナイン;最悪のシナリオ)
「BOOKデータベース」 より