「クオーレ」の時代
著者
書誌事項
「クオーレ」の時代
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 1998.9
- タイトル別名
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『クオーレ』の時代 : 近代イタリアの子供と国家
- タイトル読み
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クオーレ ノ ジダイ
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注記
底本: ちくまライブラリー「『クオーレ』の時代 : 近代イタリアの子供と国家」(筑摩書房, 1993年9月刊)
内容説明・目次
内容説明
1886年、北イタリアの本屋に一冊の本が並んだ。その本とは、デ・アミーチス『クオーレ』である。『クオーレ』はその年のうちに数十版を重ね、20世紀初めまでにミリオン・セラーとなった。『クオーレ』にこめられた愛国心・犠牲的精神の育成、学校・軍隊という国家装置への帰属意識の涵養は、19世紀イタリアの国民形成における—先進諸国から遅れをとっていたがゆえの—至上課題であった。『クオーレ』の各挿話のなかに映し出されたイタリア社会の現実(捨て子や煙突掃除の少年など)を生き生きと描写しながらたどる、国民形成の社会史。
目次
- 第1章 田舎王国サルデーニャのイタリア統一
- 第2章 『クオーレ』時代のトリーノ
- 第3章 「第二の軍隊」としての小学校
- 第4章 教育する軍隊、忌避される徴兵
- 第5章 武器としての小学校教科書
- 第6章 イタリア語はイタリアの国語になったのか
- 第7章 健全な精神は健全な身体に宿る
- 第8章 捨て子を許す社会、許されない社会
- 第9章 売られ、働かされ、管理される子供たち
- 第10章 時代を映す『クオーレ』
「BOOKデータベース」 より