書誌事項

ヨーロッパ陶磁器の旅

淺岡敬史 [文・写真]

(中公文庫, あ-49-1,あ-49-2,あ-49-3,あ-49-4,あ-49-5,あ-49-6)

中央公論社, 1998.10-1999.3

  • フランス篇
  • イギリス篇
  • ドイツ・オーストリア篇
  • 南欧篇
  • 北欧篇
  • トルコ・東欧篇

タイトル読み

ヨーロッパ トウジキ ノ タビ

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注記

「ヨーロッパ陶磁器の旅」シリーズ(グラフィック社, 1991年刊),「洋食器の旅」シリーズ(リブロポート社, 1996年刊)を加筆訂正し再構成したもの

出版者名変更: 中央公論社→中央公論新社(北欧篇以降)

内容説明・目次

巻冊次

フランス篇 ISBN 9784122032682

内容説明

透き通った貴婦人の白い肌、典雅な金彩、繊細優美な薔薇の意匠。ヴェルサイユの食卓を彩る器たちに魅せられて、僕の旅は始まった—ロココの贅を究めたセーブル窯。純白の陶土に恵まれた磁都リモージュ。土のぬくもりをも感じさせる南仏プロヴァンスの素朴な陶器。この国を旅するとは誰にも気兼ねしない悦びを学ぶことでもあった。

目次

  • 鍛えに鍛えられた“貌”の器たち—はじめに
  • ナポレオンも消さなかったヴェルサイユの炎—セーブル窯
  • パリ「美しき時代」—オルセー美術館とルーヴル・アンティーク
  • シャンパンの神髄—パリの名門ホテル プラザ・アテネ
  • ロココ人の息吹
  • 王家の食卓展—ヴェルサイユ
  • 「トロワ・マルシェ」の復刻王朝料理—ヴェルサイユ
  • 最初の軟質磁器—ルーアン陶器
  • クリスタルのふるさと—バカラ
  • 由緒正しき血統の宿—プライヴェート・シャトーを巡って〔ほか〕
巻冊次

イギリス篇 ISBN 9784122032927

内容説明

世界一有名なウサギ、ピーターラビットをお供につれて、陶工の街、ストーク・オン・トレントを皮切りに湖水地方、スコットランドを経て、隣国アイルランドまで旅をした。くすんだ煉瓦の壁、角張った煙突の民家、きらりと光る麦の穂先—偉大なる田園の国、水彩画の世界へいざ行かん。女王陛下に愛された器で午後のお茶を楽しみ「生命の水」でスランジバー(乾杯)。

目次

  • 神々から祝福された陶工たち—はじめに
  • 陶工の街—ストーク・オン・トレント
  • グラッドストーン陶磁博物館
  • 英国陶工の父—ウェッジウッド
  • コストバディ夫妻—ウェッジウッドの重役の家を訪ねて
  • 生きた博物館—マンションハウス
  • 陶器と磁器の融合—スポード窯
  • スポード窯付属美術館
  • 歴代の英国王室女性に選ばれたボーン・チャイナ—エインズレイ
  • 工業製品にひそむ手技—ロールスロイス〔ほか〕
巻冊次

ドイツ・オーストリア篇 ISBN 9784122033146

内容説明

マイセンの歴史はヨーロッパ磁器の歴史そのもの—東洋から輸入される皿と、屈強な兵士が交換される時代、東洋の白に憧れたザクセンの王と、彼によって監禁された錬金術師によって、マイセンの窯は開かれた。第二次世界大戦後築かれた東西分断の壁も職人たちの交流までは遮ることはできなかった。ソーセージとヘレスビアでマイスタージンガーにプロージット(乾杯)。

目次

  • 初めて共産圏を訪れた頃—アルブレヒト城
  • ザクセンの首都—ドレスデン
  • バロック建築の傑作—ツヴィンガー宮殿
  • 錬金術師の産んだ白い肌—マイセン窯
  • 女たちの支える窯—SPドレスデン
  • 監禁された錬金術師—ケーニッヒシュタイン城塞
  • バロックと古伊万里の調和—モーリッツブルク
  • 夏の離宮—ピルニッツ宮殿
  • 強引な異文化摂取の姿—サン・スーシ宮殿
  • 大王夫人の磁器コレクション—シャルロッテンブルク宮殿〔ほか〕
巻冊次

南欧篇 ISBN 9784122033368

内容説明

乾いた大地、照りつける太陽、迸る血と情熱。ムーア人が求めた地上の楽園はヨーロッパ近世陶磁器発祥の地となり、その彩色陶器はマヨリカ陶器としてイタリアへ伝えられた。アズレージョと呼ばれる白地に藍の装飾タイルに彩られるポルトガルの街角。人の温もり、激しさと同時に涼しさを伝える陶器はただの土の塊ではあり得ない。美しい職人の手技にチンチン(乾杯)。

目次

  • イタリア(静謐な聖地の産んだ色鮮やかな陶器—ペルージアからアッシジへ;陶器発展の中心地—ファエンツァ;歳月に色褪せぬ都市—フィレンツェ ほか)
  • スペイン(イスラムの絢爛を残した都市—セビーリャ;十世紀に最盛期を迎えたイスラムの王都—コルドバ;荒々しい海岸の窯—ラ・ビズバール ほか)
  • ポルトガル(アズレージョから始まったポルトガルの旅—ポルト;染付けタイルに飾られた街—アヴェイロ;ポルトガルで焼かれるイマリ—ヴィスタ・アレグレ窯 ほか)
巻冊次

北欧篇 ISBN 9784122033573

内容説明

広重に憧れたデザイナーが白い肌に開かせた藍の花—。日本の菊はデンマークで一番の人気デザインとして甦った。宮廷文化を反映した器づくりをしてきたヨーロッパの名窯に対し、実用に徹し、機能の美を追究した北欧の器。浜田庄司と、その弟子たちが造りあげた民芸の世界は今も職人たちによって脈々と受け継がれている。小さくても豊かな国々にスコール(乾杯)。

目次

  • 東西の出会いによって生まれた器たち—はじめに
  • デンマーク
  • 器の楽しみ方に出会った旅—コペンハーゲン
  • ジャポニスムを止揚したデザイン—ロイヤル・コペンハーゲン窯
  • ブルーフルーテッドとデ・ストアコーレ・ボー
  • グリュプトテーク美術館
  • 偉大なお父さんの国デンマーク
  • フィンランド
  • 機能美の追究—アラビア窯
  • スウェーデン〔ほか〕
巻冊次

トルコ・東欧篇 ISBN 9784122033801

内容説明

多彩色陶磁に飾られたモスクは、それ自体が陶磁器の建築物。つまり、精神の器、生活、信仰の器なのだ。チューリップやカーネーションといった花鳥文様、アラビア文字などを描いたタイルが、見るものを幻惑へと誘う—迷宮の都イスタンブールから、激しい労働争議に揺れる東欧の窯まで旅をした。恍惚たる夢幻の境地で精神を肉体から解放しシェレフェー(乾杯)。

目次

  • おおらかな陶磁器たちに、感謝をこめて—はじめに
  • トルコ
  • 二つの大陸を眺めながら—イスタンブール
  • モザイクは色彩の交響曲—アヤ・ソフィア
  • 歴史を動かす女の涙—トプカプ宮殿
  • ミナイ手の継承者—ユルドゥス窯
  • 紀元前からの陶器の産地—イズニク
  • 街を見下ろすスルタンの墓—イェシル・トゥルペ
  • 陶芸(チニ)の街—キュタフィア
  • 柔らかい目を持つ陶器—キュタフィア・チニ窯〔ほか〕

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA37884212
  • ISBN
    • 4122032687
    • 412203292X
    • 4122033144
    • 4122033365
    • 4122033578
    • 4122033802
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    6冊
  • 大きさ
    16cm
  • 親書誌ID
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