キ・ケリの研究
著者
書誌事項
キ・ケリの研究
(研究叢書, 230)
和泉書院, 1998.10
- タイトル別名
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キケリの研究
- タイトル読み
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キ ケリ ノ ケンキュウ
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注記
平成9年2月名古屋大学に提出した博士論文を修正加筆したもの
編年体キ・ケリ研究文献目録: p241-258
内容説明・目次
内容説明
古代日本語において一般に「過去(または回想)の助動詞」として概括されているキとケリの、より細かい意味・機能の差異については、従来から、様々な説が提出され、何度か論争も行なわれているが、いまだに、研究者間で共通理解が得られているとは言い難い。本書は、資料に恵まれている平安時代中期におけるキとケリの意味・機能の差異の闡明を目的としたものである。
目次
- 第1章 漢文訓読文系文献資料におけるキ・ケリの意味・機能の差異—細江逸記説に反するキの例外的用法をめぐって
- 第2章 日記文学作品における助動詞ケリの多用について—蜻蛉日記の場合
- 第3章 古代語における文章の「視点」と「体験性」—和泉式部日記を例として
- 第4章 助動詞キとケリが示す「体験性」の差異について—大鏡を資料として
- 第5章 キとケリが示す事象の生起と認識と発話時との時間的距離について—土佐日記を資料として
- 第6章 ある種の連体修飾用法におけるキとケリの差異について—土佐日記「ありけるをんなわらは」の解釈
- 第7章 上接語・下接語から見た助動詞キ・ケリの差異—品詞レベルでの分析
- 第8章 上接語の相違から見た助動詞キ・ケリの差異—語レベルでの分析
- 結章 キ・ケリの意味・機能の差異
- 付章 キ・ケリの研究史概観と問題点の整理—付、編年体研究文献目録
「BOOKデータベース」 より