中世の惣村と文書
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中世の惣村と文書
山川出版社, 1998.11
- タイトル読み
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チュウセイ ノ ソウソン ト モンジョ
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注記
校訂: 井上聡ほか(「おわりに」p376-377より)
付録(人名索引,寺社名索引,地名索引,菅浦関係文書番号索引,菅浦関係文献目録): 巻末p[1]-31
内容説明・目次
内容説明
本書は、新進気鋭の中世史研究者として将来を嘱望されながら、1996年8月わずか26歳で夭折した著者の遺著である。『中世の惣村と文書』と題した本書の中核をなすのは、主として第1部「菅浦訴訟文書の研究」、第2部「菅浦惣と文書」に収録した、田中氏が東京大学大学院人文科学研究科に提出した菅浦文書と菅浦惣に関する研究である。菅浦文書は中世を代表する惣村文書であり、その内容の豊かな多様性と特異性のゆえに、惣村の研究史料としてのみならず、広く中世史料として各分野の研究に用いられてきた。しかしながら、この中世後期のいわば基本史料ともいえる菅浦文書の文書自体の研究は、部分的には試みられているが、1200余点よりなる文書群全体をあつかった研究はこれまで存在しなかった。著者の菅浦文書研究は、菅浦文書全体を対象にしたはじめての古文書学的実証的研究である。
目次
- 第1部 菅浦訴訟文書の研究(菅浦文書概説;鎌倉〜南北朝期の訴訟文書概観;村の紛争解決と乙名・文書—堅田相論文書の考察;村の紛争解決と共有文書—文安年間、菅浦・大浦の相論)
- 第2部 菅浦惣と文書(惣と在家・乙名—近江国菅浦惣庄の形成;室町期の請取状にみる領主関係;地下請と年貢収取秩序—近江国菅浦惣庄の場合)
- 第3部 半済と一揆(村の「半済」と戦乱・徳政一捲—戦国期京都近郊村落の連帯と武力動員;土一揆と徳政一揆)
- 第4部 地域と流通(全国「郷質」「所質」分布考—中世の質取と地域・集団概念;荘園年貢の収納・運搬と問丸の機能;亀井琉球守再考—亀井茲矩の官途の変遷について)
「BOOKデータベース」 より