バルザック
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バルザック
(Century books, . 人と思想||ヒト ト シソウ ; 168)
清水書院, 1999.8
- タイトル読み
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バルザック
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注記
バルザック年譜: p206-216
参考文献: p219-221
内容説明・目次
内容説明
バルザックの『人間喜劇』には、物欲と虚栄、出世欲と情欲、青春の希望と愛、信仰と献身など、およそ人間にかかわるすべてが描かれている。そこに語られている絢爛たる物語の数々は、「西欧の千一夜物語」というべく、また近代市民社会そのものの栄光と悲惨の物語でもある。だが描かれているものは、栄光よりも悲惨なのであって、バルザックは、「近代」というものがいかに空しく危険かということを描いたのである。ところでこの膨大な作品は、一人の天才の苦痛に満ちた生涯の代価として後世に残されたものだ。借金に押しつぶされそうになりながら日夜執筆にはげみ、途方もない夢を追い続け、多くの貴婦人に愛された男、多くを考え、多くを愛し、多くを書いたバルザックの生涯は、『人間喜劇』そのものと同じほどに驚くべき数々のドラマに満ちている。
目次
- 1 生い立ち
- 2 修業時代
- 3 文壇への登場
- 4 模索と成熟
- 5 『人間喜劇』の成立
- 6 枯渇と終焉
「BOOKデータベース」 より