天皇がわかれば日本がわかる
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天皇がわかれば日本がわかる
(ちくま新書, 219)
筑摩書房, 1999.10
- タイトル読み
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テンノウ ガ ワカレバ ニホン ガ ワカル
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注記
参考文献: p233-238
内容説明・目次
内容説明
天皇の称号はいつ成立したのか。天皇はなぜ続いてきたのか。この疑問にただちに答えられる人は多くはないだろう。天皇を長とする古代律令国家は、経済変動のために崩壊し、公家政治から武家政治へと時代は移ったが、それにもかかわらず、天皇と律令システムの正統性は失われなかった。明治の日本は律令国家の直系の子孫であり、じつは今の日本もれっきとしたその跡継ぎなのだ。ウルトラ混合政体にいたる日本国家の本質とその由来の謎をはじめてわかりやすく解き明かす新・日本学入門。
目次
- 第1部 天皇という称号(「天皇」とは、そもそも法律用語である。;「天皇」とは、「北極星」のことである;君主の称号とは、臣下が献上するものである;日本の天皇号は、臣下が献上した;天皇は、「倭の五王」の子孫である;天皇の統治は、高天原の神の委任である;天皇の「姓」は、宮号である)
- 第2部 中国と日本(「冊封体制」とは何か;冊封体制とは、中華帝国の世界秩序のことである;天命思想とは、王朝交替の思想である;日本は、中華帝国に朝貢して、世界史に登場した;遣隋使・遣唐使は、中華帝国の官職・爵号はいらないと伝えた;日本という国名は、律令体制に伴ってあらわれる)
- 第3部 日本律令国家(日本は、中華帝国のような国家になりたかった;日本は、律令を作るために、中国から律令の写本を運んできた;日本の血統原理の正当性は王朝交替思想を排除して成立した;律令国家は、行政指導・官僚統制型の国家である;結論 そして、国家の枠だけが残った)
「BOOKデータベース」 より