超過滞在外国人と在留特別許可 : 岐路に立つ日本の出入国管理政策
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超過滞在外国人と在留特別許可 : 岐路に立つ日本の出入国管理政策
(明石ブックレット, 8)
明石書店, 2000.1
- タイトル読み
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チョウカ タイザイ ガイコクジン ト ザイリュウ トクベツ キョカ : キロ ニ タツ ニホン ノ シュツニュウコク カンリ セイサク
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内容説明・目次
内容説明
1999年9月1日、子ども8名を含む超過滞在外国人21名が法務省に在留特別許可を求めて集団出頭した。この大きなリスクをともなう行動に対して、私たち外国人・移民問題の研究者グループは、国内外の研究者に呼びかけて、これらの人びとの正規化を求める署名運動を展開し、11月、法務大臣に「超過滞在外国人に『在留特別許可』を求める研究者の共同声明」を提出した。また12月には、今回の出頭者たちの支援に取り組むNGOである、APSF(Asian People’s Friendship Society)の主催による国際シンポジウム「岐路に立つ外国人政策」に臨んだ。本書は、今回の署名運動の呼びかけ人を中心に、シンポジウムでの報告と運動の全体像をまとめたものである。
目次
- 序論 超過滞在外国人の定住化と在留特別許可
- 1 在留特別許可要求の根拠—戦後日本と諸外国の経験から(「出稼ぎ目的」の「密航」者と在留特別許可—済州島人を事例に;フランスにおける非正規滞在者とアムネスティ—「サンパピエの運動」と市民社会からの応答;アメリカの移民規制とアムネスティ—日本の出入国管理政策との連関の中で;在留特別許可の法的根拠—憲法・国際人権法上の権利と「国際基準」)
- 2 正規化への道—岐路に立つ日本の外国人政策(アムネスティの類型化に向けて—何がアムネスティを可能にするのか;「取り残された超過滞在者」を産み出さないために—居住資格に基づく権利の拡充を;在留特別許可と子どもの教育—「子どもの権利条約」の視点から;日本国民のアイデンティティをどこに求めるか—超過滞在外国人の問題提起に寄せて)
- 3 研究者グループの運動—ネットワークと問題点(研究者グループの運動の経過と意義—「逆風」のなかでのNGOとの連携;署名運動とインターネット—「共同声明」の作成から提出まで;「研究者」と政治的問題—「外国人問題」の政治性の顕在化;在留特別許可要求の落とし穴—「共同声明」に関する問題提起)
「BOOKデータベース」 より