新編八犬伝綺想
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新編八犬伝綺想
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 2000.2
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八犬伝綺想 : 新編
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シンペン ハッケンデン キソウ
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Note
「八犬伝綺想」 (福武書店 1990年刊)にIIとIIIを増補したもの
参考文献: p311-318
Description and Table of Contents
Description
曲亭馬琴の代表作『南総里見八犬伝』。歌舞伎でもおなじみのこの長い物語は、はたしてたんなる「勧善懲悪の封建的冒険活劇」なのか。かろやかに境界をとびこえて、綺想を広げてみよう。たとえば、ユートピア・安房の「大いなる母」のもとへ集まる犬士たちは、ミシシッピを筏で流れ下るハックルベリー・フィンだ。浜路を拒絶する犬塚信乃は、オフィーリアの死に安堵するハムレットだ。—「水」や「少年」「竜」などをキーワードに、トウェインやメルヴィルを重ね、イーグルトン、ユングをひきながら、八犬伝に近代の人間像を読み解く、比較文学からの八犬伝論。新編として、「江戸の二重王権」「『八犬伝』の海防思想」の二論文を増補。
Table of Contents
- 1 八犬伝綺想(竜の宮媛;玉なすごとき玉梓;こよなき仇—破滅と旅発ち ほか)
- 2 江戸の二重王権—『南総里見八犬伝』再考(神余・金碗氏の意味するもの;外来王と流され王;母の身体と父の排除)
- 3 『八犬伝』の海防思想
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