ロシア・ナショナリズムの政治文化 : 「双頭の鷲」とイコン

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ロシア・ナショナリズムの政治文化 : 「双頭の鷲」とイコン

廣岡正久著

創文社, 2000.2

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ロシアナショナリズムの政治文化 : 双頭の鷲とイコン

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ロシア ナショナリズム ノ セイジ ブンカ : ソウトウ ノ ワシ ト イコン

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Description and Table of Contents

Description

国家と宗教ないし“疑似”宗教とが2本の縒り糸のように絡み合い、「国民国家(Nation State)」の観念を発展させることがなかったロシアの国家統合原理は、ナショナリズムにほかならなかった。激動の20世紀ロシアの背後に潜み、時代を貫く歴史的・政治文化的特質に焦点を当てた本書は、その独特な歴史意識・ロシア正教・ユーラシア主義・大国主義など固有の問題を踏まえてナショナリズムの歴史を通観し、その思想と運動を徹底的に検討することを通して“ロシア的なもの”を剔出、アイデンティティー喪失の危機に苦しむロシアの未来へ確かな視座を与える。

Table of Contents

  • 第1部 ロシア・ナショナリズムの政治文化(ロシアにおける国家と民族—歴史的、政治文化的考察;ロシア・ナショナリズムの歴史と政治文化)
  • 第2部 ソヴィエト体制下のロシア・ナショナリズム(「ユーラシア主義」とロシア国家像の転換—スラブ国家からユーラシア国家へ;ロシア革命と国家—「ナショナル・ボリシェヴィズム」の系譜;非スターリン化政策とロシア・ナショナリズム—ヴェ・オーシポフをめぐって;グラースノスチ下のロシア・ナショナリズム運動)
  • 第3部 ロシア正教会とナショナリズム(ゴルバチョフ政権下のロシア正教会とナショナリズム;宗教とナショナリズム—西ウクライナの「ギリシア・カトリック教会」をめぐって;ソヴィエト体制崩壊後のロシア正教会とナショナリズム—自由の背理とアイデンティティ危機;20世紀のロシア正教会—チーホンからアレクシー2世へ)

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