梁漱溟の中国再生構想 : 新たな仁愛共同体への模索

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梁漱溟の中国再生構想 : 新たな仁愛共同体への模索

中尾友則著

研文出版, 2000.2

タイトル読み

リョウ ソウメイ ノ チュウゴク サイセイ コウソウ : アラタナ ジンアイ キョウドウタイ エノ モサク

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注記

博士学位請求論文 (岡山大学, 1996年) に加筆・訂正を施したもの

内容説明・目次

内容説明

現在のアジアの経済発展は健全なものではなく、そこには大きな問題が孕まれているのではないか。そして、それはいずれ何らかの形において深刻な破綻を生まざるをえないだろう。梁漱溟の思想は、その問題がいかなる内容のものであるのか、またそれとは違う道、異なる社会がいかなる方向においてありうるかをわれわれに示唆するものである。発展の熱狂の中にある今、それをアリバイとして書き記しておきたい、と。ここ数年のアジアをめぐる状況の重大な変化にもかかわらず、今回あえて内容に関わる書き直しをしなかったのは、あの時点でのそういう思いをできる限り残しておきたかったがためであり、現在もなおその基本的な見方に修正の必要を感じていないからに他ならない。

目次

  • 序章 梁漱溟研究へのアプローチ
  • 第1章 近年の梁漱溟研究の状況とその問題点
  • 第2章 梁漱溟における儒教精神の再発見
  • 第3章 梁漱溟の郷村建設論
  • 第4章 梁漱溟の“自己批判”—中国共産党評価の転換の意味するもの
  • 第5章 毛沢東の「中国のブルジョアジー」概念と革命構想
  • 第6章 大躍進期における梁漱溟の中国建設論—『人類創造力の大発揮大表現』の検討を通して
  • 第7章 文化大革命の下での梁漱溟の視座—『中国‐理性の国』の検討を通して
  • 終章 梁漱溟思想の現代的意義

「BOOKデータベース」 より

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