雲岡石窟文様論
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雲岡石窟文様論
法藏館, 2000.2
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ウンコウ セックツ モンヨウロン
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Note
中文要旨: p399-408
Description and Table of Contents
Description
本書の主たる目的は、雲岡石窟の造営から、龍門石窟賓陽洞に至るまでの、北魏仏教美術の流れを明らかにすることにある。書名を『雲岡石窟文様論』としたのは、雲岡石窟に彫り出された摩尼宝珠や山岳、また蓮華など、いわゆる文様を考察の対象とした論考が多いからである。しかし塑像の如来像や浮彫りの飛天など、一般的な文様の概念からはずれるものも本書では扱っている。これは文様(Ornament)という語には装飾という意味があり、その意味において石窟を飾る塑像如来像や浮彫りの飛天も、文様と見做すことができるという筆者の文様理解に基づいている。だがそれによって立体であるはずの塑像さえも、浮彫りと同じように二次元の作品と同等に扱ってしまう傾向が生じたが、研究法としてこれは、欠点であると同時にひとつの特色となっている。また形式論を主要な方法論として採用し、美術史研究にとって重要とされる様式論をほとんど用いていない点も同様である。
Table of Contents
- 第1章 中国南北朝時代における摩尼宝珠の表現の諸相
- 第2章 雲岡石窟と河西石窟群について—河西石窟群の造営年代を中心に
- 第3章 麦積山第七四および七八号窟に関する一考察
- 第4章 雲岡石窟に見られる「籐座式柱頭」についての一考察
- 第5章 雲岡石窟における山岳文様について
- 第6章 雲岡石窟第五および六窟についての一考察
- 第7章 X字状天衣についての一考察
- 第8章 龍門石窟賓陽中洞の装飾文様—飛天を中心として
- 第9章 中国南朝の蓮華文様について
- 第10章 南朝の小文化センターについて—漢中および安康地区を中心に
- 第11章 結論
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