南方郵便機
著者
書誌事項
南方郵便機
(サン=テグジュペリ・コレクション / [サン=テグジュペリ著] ; 山崎庸一郎訳, 1)
みすず書房, 2000.6
- タイトル別名
-
Courrier sud
Antoine, mon frère ..., "Saint-Exupéry"
- タイトル読み
-
ナンポウ ユウビンキ
大学図書館所蔵 件 / 全166件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
原著 (Paris : Gallmard, 1929) の翻訳
著者の肖像あり
収録内容
- 南方郵便機
- アントワーヌ、 わが弟 / シモーヌ・ド・サン=テグジュペリ [著]
内容説明・目次
内容説明
「ぼくは泉を見つけ出した。おぼえているかい?それはジュヌヴィエーヴだ…。」フランス=アフリカ定期路線を飛ぶ郵便飛行士、ベルニス。見かけだけの安全な日常からの脱出を夢みた彼は、隠された宝を探し求めて杖をさまよわせる“泉の占者”にみずからを例えて、彷徨をつづける。飛ぶことと根付くこと、浮遊と居住という両立し難い二つのものの間で引き裂かれるベルニスは、世界と人間とを和解に導く「住まう者」ジュヌヴィエーヴを求めるが、二つの世界の隔たりは埋められることなく、悲劇的な結末へと向かっていく。サハラの中継基地キャップ・ジュビー飛行場長時代に書かれたこの処女作は、自身の飛行の体験が熟成されて、サン=テグジュペリ独自の思索へと向かう途上にあり、みずからも背反への不安をかかえて方向を模索していた若き日の作者の姿を映し出し、以後の作品にはみられない若い魅力に満ちている。
「BOOKデータベース」 より