裂織の本
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裂織の本
晶文社, 2000.8
- タイトル読み
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サキオリ ノ ホン
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内容説明・目次
内容説明
小豆三粒包める布は捨ててはいけない—かつて母たちはそう語り、ものを大事にする心を娘たちに伝えた。ボロ布を細く裂き、緯糸として織り込んで、新たな布へと再生する「裂織」。木綿の着古しを、家族の仕事着や夜具によみがえらせてきた手の技は、やがて高度経済成長のなかでひっそりと忘れられていった。奥深い色合い。ざっくりとした飾り気のない美しさ。モノがあふれる今日、究極のリサイクル「裂織」が各地で見直されている。手仕事のよろこびを暮らしにいかす人々を訪ねながら、日本人と布のつきあいの歴史をひもといていく。着ること、作ることの意味を問いなおし、心地よい暮らしへのヒントを探る。
目次
- 1 「着る」ことのいとなみ—衣の日本史(海を渡ってきたワタ;ワタ以前の暮らし—草木をまとう ほか)
- 2 裂織を伝える人々(裂織の伝統が息づく島—新潟県佐渡郡相川町;北の果ての民の知恵—青森県十和田市)
- 3 手仕事のぬくもり(春の人気展示会—長野県原村;古布を生かすよろこび—新潟県佐渡郡 ほか)
- 4 裂織の新しい風(ふたたびの生命をつむぐ—かにた婦人の村(千葉県館山市);社会とのかけ橋に—くすのき作業所(東京都調布市) ほか)
「BOOKデータベース」 より