男性の誕生
著者
書誌事項
男性の誕生
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 2000.8
- タイトル別名
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A psychological interpretation of the Golden Ass of Apuleius
男性の誕生 : 『黄金のろば』の深層
- タイトル読み
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ダンセイ ノ タンジョウ
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注記
その他のタイトルはカバージャケットによる
紀伊國屋書店1988年刊の再刊
内容説明・目次
内容説明
女性は女性で「ある」が、男性は男性に「ならねばならない」。では、男性が精神的な成熟を得るには、何が必要とされるのか。「男らしさ」という概念がますますあいまいになりつつあるいま、男性が精神的に一人前になるのはいっそう困難さをましている。本書は、この難題にユング心理学の立場から迫る。ローマ時代の古典小説『黄金のろば』を題材にとり、ろばの姿に変身した主人公がさまざまな試練を経て人間に戻る、というこの物語を、“男性が母親コンプレックスを克服して成長するプロセス”の象徴ととらえ、“内なる女性性”、ひいては自己を抑圧することなく解放・統合することの重要性を明らかにする。
目次
- 第1章 アプレイウスの生涯と哲学
- 第2章 二人の道連れとアリストメネースの話
- 第3章 ルキウスは、ビュラエナ、フォーティス、そしてやぎの皮袋に出会う
- 第4章 ろば
- 第5章 アモールとプシケー1
- 第6章 アモールとプシケー2—プシケーとエロスのメルヒェン
- 第7章 プシケーの課題
- 第8章 カリテー、トレーポレムスと地下的な影
- 第9章 ろばが仕える主人たち
- 第10章 ルキウス、我に帰る
- 第11章 女神イシス
- 第12章 物質と女性性
「BOOKデータベース」 より