農村にみる高齢者介護 : 在宅介護の実態と地域福祉の展開

書誌事項

農村にみる高齢者介護 : 在宅介護の実態と地域福祉の展開

相川良彦著

川島書店, 2000.9

タイトル読み

ノウソン ニ ミル コウレイシャ カイゴ : ザイタク カイゴ ノ ジッタイ ト チイキ フクシ ノ テンカイ

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注記

参考文献: 各章末

内容説明・目次

内容説明

本書は、わが国の福祉の転換期である1980年代中葉から90年代にかけての農村における高齢者介護の実態と展開過程を、社会学的方法により調査・解明した研究の成果である。第1部では、農村介護の実態を福祉サービス利用面から照射し、介護を家族の役割とみなす規範が強く、ニーズを潜在化させたことを指摘する。第2部で福祉サービスの変革過程は、地域福祉の理念が先行し、それが介護保険等の経済的裏づけを得たとき、社会全体の転換が起きたとシェーマ化する。1〜2部を通じて本書は、多彩な社会経済的側面から農村介護の諸相を浮き彫りにし、地域福祉の推進に必要な知見を提供している。それは、介護サービスを営むJAや事業者にとって有用な運営情報源となろう。また、福祉団体、地方自治体、ボランティア関係者に、サービス市場化の弊害是正のための役割を示唆するであろう。

目次

  • 高齢者介護の概況、本書の課題と構成
  • 第1部 介護サービス利用サイドの意識と社会関係(農民女性作家I.Fにみる介護と「家」意識;介護のストレスと生活時間;農村家族の構造と高齢者福祉;介護サービス利用の潜在化傾向;福祉ボランティアの性格と集落との関連性)
  • 第2部 介護サービス提供サイドの組織と展開過程(在宅ケアシステム形成過程と推進者たちの理念;在宅ケアの組織類型とその特徴;福祉施設・サービス整備の地域性;農協法の改正経過と福祉活動に取り組むJAおよび農民の特徴;在宅ケアの長生き効果と費用の測定)
  • 論点と展望

「BOOKデータベース」 より

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