昆虫の謎を追う : あるナチュラリストの軌跡
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昆虫の謎を追う : あるナチュラリストの軌跡
(人と学問選書)
学会出版センター, 2000.10
- タイトル読み
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コンチュウ ノ ナゾ オ オウ : アル ナチュラリスト ノ キセキ
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内容説明・目次
内容説明
一つの謎を解く。すると、昆虫はさらに新しい謎を見せて、著者の前に立ちはだかる。研究者としての四十年間は、その連続であった。それは、むろん著者だけではないはずだ。自然相手の研究とは、本来そういうものだろう。著者の畏友坂上昭一さんは、いつも言っていた。「昆虫は哺乳類とともに、進化の頂点に立っているんだ」。彼はさらに続けた。「高等・下等という言葉を安易に使う人は、生き物を知らないからだ。高等は必ずしもすぐれているわけではない。すべての生物はすぐれた存在なんだ。さもなければ、この地球上に生きつづけていける道理はない」と。いまの私は、この言葉もようやく得心できるようになった。それも、自分の研究を通して、昆虫から多くを学んだからだろう。この想いを読者に伝えたい。そのために、今度こそ、「自分の仕事だけを、自分の好きなふうに書く」つもりだ。
目次
- 生物学を志すまで
- 東京へ—大学時代
- 農研時代—駆け出しの頃
- 都立大学へ—初めての自分の仕事
- 本郷へ戻る
- エバンストンへ
- 駒場時代—血気にはやった頃
- 北大へ—そして北海道に住みつく
- 今や昆虫老年—そして想うこと
「BOOKデータベース」 より