手紙のなかの日本人
著者
書誌事項
手紙のなかの日本人
(文春新書, 138)
文藝春秋, 2000.11
- タイトル読み
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テガミ ノ ナカ ノ ニホンジン
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注記
参考文献: p244-245
内容説明・目次
内容説明
世を騒がせた豪傑も、貞淑の誉れ高き女人も、手紙を読めば思いのほか、繊細で、あるいは大胆で…。「文は人なり」なら「手紙もまた人なり」。思わず微笑を誘われる、飄々たる手紙、なりふり構わぬ恋の手紙、襟を正す覚悟の手紙、人生の折ふしに綴った書簡は歴史の彼方から私たちに語りかけてくる。もしこの世に手紙なかりせば!歴史の人々と語り合う愉しみもまた、なかったにちがいない。
目次
- 屹立する親鸞、温かい親鸞—仏の御恩を報じまゐらせたまふになりさふらふべし
- 闘う宗教人にして詩人—日連—昼夜耳に聞くものは、枕にさゆる風の音
- 簡潔無比の織田信長—猿帰り候て、夜前の様子、つぶさに言上候
- 「逆順無二」明智光秀のクーデタ—本能寺において信長父子を誅し、素懐を達し候
- 婦唱夫随の秀吉とおね—ゆるゆるだきやい候て、物がたり申すべく候
- 細川ガラシャ、貞女か烈女か—御心に入候て御うれしく候
- 歪曲された淀どのの哀れさ—江戸にもわもしをするすると誕生にて御入り候
- 大高源五の孝子の面目—是かぎりお文にてごさ候
- 裏も表もない良寛禅師—ハイ今日は雑炊の味噌一かさ下されたく候。ハイサヤウナラ
- 苦闘する煩悩の人小林一茶—長々の留主、さぞさぞ退屈ならんと察し候へども、病には勝たれず候〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より