電子相関
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電子相関
(現代物理学叢書)
岩波書店, 2000.11
- タイトル読み
-
デンシ ソウカン
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注記
「岩波講座現代の物理学・16 (第2刷)」 (1997年刊) の再刊
参考書・文献: p209-210
内容説明・目次
内容説明
金属中の電子はCoulomb相互作用のため、互いに避けあって運動する。このように、電子が互いに相関をもって運動することを電子相関と呼んでいる。一般に、相関の強い金属電子の正常状態はLandauのFermi液体論によって記述できる。このFermi液体論はLuttingerらによって微視的に基礎付けられ、最近の磁性希薄合金・重い電子系、銅酸化物高温超伝導体・有機導体、絶縁相に近い金属などの研究を通じて具体化され、豊かな物理的内容をもつことが明らかにされてきた。本書ではバンド計算のような1体近似では見られない金属電子の多体効果を紹介する。岩波講座としての第2次刊行に際して補章を設け、相関の強い系の超伝導に対する基本的な考え方を提示した。
目次
- 1 Fermi気体
- 2 Fermi液体論
- 3 Andersonの直交定理
- 4 s‐dハミルトニアンと近藤効果
- 5 Andersonハミルトニアン
- 6 Hubbardハミルトニアン
- 7 相関の強い電子系のFermi液体論
- 補章 相関の強い電子系における最近の進歩
「BOOKデータベース」 より