魯迅と漱石の比較文学的研究 : 小説の様式と思想を軸にして

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魯迅と漱石の比較文学的研究 : 小説の様式と思想を軸にして

李国棟著

明治書院, 2001.2

タイトル読み

ロジン ト ソウセキ ノ ヒカク ブンガクテキ ケンキュウ : ショウセツ ノ ヨウシキ ト シソウ オ ジク ニシテ

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注記

主要参考文献: p455-462

内容説明・目次

内容説明

本研究は、中日両国の近代文学の第一人者—魯迅と夏目漱石を研究対象とし、彼らの小説の様式と思想の変遷およびその連動を比較文学的見地から系統的・実証的に追究するものである。まず、彼らの創作背景を考察し、東洋の伝統小説と西洋の近代小説の特徴、たとえば、東洋伝統小説の「志怪・伝奇」、「講談・演義」の三人称全知語り手視点、「始め」から「終わり」への自然順次のプロット、「勧善懲悪」意識と、西洋近代小説の一人称主人公視点、一人称語り手視点、三人称主人公視点および断片的・倒置的プロットを明らかにした。それから、東洋の伝統小説と西洋の近代小説の特徴を基準として、魯迅と漱石の主要小説の特徴を時期に分けて逐一分析し、魯迅と漱石の小説の変遷軌跡を測定した。

目次

  • 第1部 魯迅・漱石の出発点—様式の近代性と伝統性
  • 第2部 魯迅・漱石の前期小説の近代性と伝統性
  • 第3部 魯迅・漱石の前期小説の思想—「過去」の否定と「過去」の肯定
  • 第4部 魯迅・漱石の中期小説の様式—近代的な成熟と変革
  • 第5部 魯迅・漱石の中期小説の思想—「過去」の重圧
  • 第6部 魯迅・漱石の後期小説の様式—伝統への回帰と近代的成熟
  • 第7部 魯迅・漱石の後期小説の思想—「未来」の放棄と「過去」の不可思議化
  • 終論 中日両国の近代及びその近代小説

「BOOKデータベース」 より

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