書誌事項

デュメジル・コレクション

ジョルジュ・デュメジル著 ; 丸山静, 前田耕作編

(ちくま学芸文庫)

筑摩書房, 2001

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タイトル別名

Mitra-Varuna : essai sur deux représentations indoeuropéennes de la souveraineté

Jupiter, Mars, Quirinus : essai sur la conception indo-européenne de la société et sur les origines de Rome

Mythes et Dieux des Germains

Servius et la Fortune : essai sur la fonction sociale de louange et de blâme et sur les éléments indo-européens du censromain

Naissance de Rome (Jupiter Mars Quirinus II)

Naissance d'archanges (Jupiter Mars Quirinus III) : essai sur la formation de la théologie zoroastrienne

La Saga de Hadingus

Heur et malheur du guerrier : aspects mysthiques de la fonction guerrière chez le Indo-Européens

デュメジルコレクション

タイトル読み

デュメジル コレクション

収録内容
  • 1: ミトラ=ヴァルナ : インド=ヨーロッパ語族における二つの至上権表象をめぐる試論 / 中村忠男訳
  • ユピテル・マルス・クイリヌス : 社会についてのインド=ヨーロッパ語族的概念およびローマの起源に関する試論 / 川角信夫[ほか]訳
  • 2: ゲルマン人の神話と神々 : 比較神話学の試み / 松村一男訳
  • セルウィウスとフォルトゥナ : 賞讃と非難の社会的機能とローマの戸口調査に見られるインド=ヨーロッパ的諸要素に関する試論 / 高橋秀雄, 伊藤忠夫訳
  • 3: ローマの誕生 : ユピテル・マルス・クイリヌス2 / 川角信夫, 神野公男, 山根重男訳
  • 大天使の誕生 : ユピテル・マルス・クイリヌス3 : ゾロアスター教の神学形成に関する試論 / 田中昌司, 前田龍彦訳
  • 4: 神話から物語へ : ハディングスのサガ / 高橋秀雄, 伊藤忠夫訳
  • 戦士の幸と不幸 : インド=ヨーロッパ語族における戦士機能の神話的側面 / 高橋秀雄, 伊藤忠夫訳
内容説明・目次
巻冊次

1 ISBN 9784480086464

内容説明

『マハーバーラタ』、ローマ建国伝説、ケルト神話を繋ぎ、はるかヴァーグナーの楽劇にまで延びるイデオロギーの力線。王権とは、暴力とは、法とは何か。社会と秩序の概念はどこに由来するのだろうか。デュメジルの「発見」は今日、いっそうのアクチュアリティをもって根源的な問題群に再考を迫る。新比較神話学の金字塔であるのみならず、広く人類学・人間科学の哲学的再建に向けられた知的武器とも言うべき、円熟期の神話論を集大成する待望のシリーズ。本文庫オリジナル、全篇本邦初訳、長文解題付。

目次

  • ミトラ=ヴァルナ(ルペルクスとフラメン;ケレリタスとグラウィタス;ロムルスとヌマ;ユピテルとフィデス;アフラとミスラ ほか)
  • ユピテル・マルス・クイリヌス(インド=イラン語派の三つの社会階級;ユピテル・マルス・クイリヌス;三大フラメン;ラムネス・ルケレス・ティティエス;サビニの女たちをめぐる戦争 ほか)
巻冊次

2 ISBN 9784480086471

内容説明

危機の時代に書かれた『ゲルマン人の神話と神々』は、三機能体系説の拡大と深化を目指したもの。後に『ゲルマン人の神々』と改題・改訂された同書は、デュメジルの親ナチズム的傾向を批判するモミリアーノやギンズブルグとの論争で話題を呼んだ。『セルウィウスとフォルトゥナ』は、主にインドとローマの資料を駆使しつつ王の推戴をめぐる儀礼と神話を比較検討する。言語学、社会学、神話学の綜合を企図する野心作。ともに新比較神話学の重要論考であるのみならず、学問と政治、説明と解釈といったアクチュアルな観点からも逸しえない。本邦初訳。

目次

  • ゲルマン人の神話と神々(インド=ヨーロッパ語族神話とゲルマン神話;魔術王;主権の危機;血と主権;世代間の対立と植民;凶暴戦士;最初の一騎打ち;酒と飲料;豊穣を司る男女の神々;「価値のない富」)
  • セルウィウスとフォルトゥナ(王プリトゥの聖別と賞讃者の誕生;王セルウィウスの選出と最初の“戸口調査”;王ブレスの廃位と諷刺の発明)
巻冊次

3 ISBN 9784480086488

内容説明

歴史の時間が流れ出す現場—草創期ローマ—の謎に挑んだ『ローマの誕生』。著者は三機能説の試金石として、あえてアカデミーの牙城を選んだ。社会形成に対する神話の規定力、史実と歴史を語ることのクリティカルな関係、歴史意識の発生と変容といった主題をめぐる大胆な論争の書。一方、ゾロアスター教神学の古層にインド=イランの機能神群を見出すのが『大天使の誕生』。イラン学への本格的寄与となった画期的論考であり、ユダヤ教、キリスト教、イスラームの天使学を考えるうえでも示唆に富む。本邦初訳。

目次

  • ローマの誕生(ユピテル、マルス;プロペティウスとトリブス;ラテン人とサビニ人;クイリヌス、都市と帝国)
  • 大天使の誕生(ミタンニのアーリヤの神々;「善きことをなす不死者」;ウォフ・マナフとアシャ;クシャスラ;ハルワタート=アムルタート、アールマティ)
巻冊次

4 ISBN 9784480086495

内容説明

『神話から物語へ(ハディングスのサガ)』は、サクソ・グラマティクス『デーン人の事績』中の一物語の研究。特定著者による神話の翻案・変奏の手法分析の試みは、文芸理論として読むこともできよう。『戦士の幸と不幸』は、第二機能に焦点を合わせた重要作。戦士および戦士機能が宿命的に帯びる諸相、その栄光と悲惨、功業と罪と罰がいきいきと描かれる。比較の触手は北米インディアンの儀礼にまで伸び、いっそう広範な視野をもった。ともに本邦初訳。デュメジル神話論集成たる本コレクション全四巻は、ここに完結を迎えた。

目次

  • 神話から物語へ(ハディングスはヴァイキングのハスティングではない;ハディングスとヴァン神ニョルズ;ハディングスの二つの生;最初の神話的脱線;第二の神話的脱線;ハッディング一族)
  • 戦士の幸と不幸(奉仕;宿命;昇格)

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報
  • NII書誌ID(NCID)
    BA51951681
  • ISBN
    • 4480086463
    • 4480086471
    • 448008648X
    • 4480086498
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 原本言語コード
    fre
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    4冊
  • 大きさ
    15cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
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