異種移植とはなにか : 動物の臓器が人を救う
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異種移植とはなにか : 動物の臓器が人を救う
岩波書店, 2001.9
- タイトル別名
-
Xeno : The promise of transplanting animal organs into humans
異種移植とはなにか : 動物の臓器が人を救う
- タイトル読み
-
イシュ イショク トワ ナニ カ : ドウブツ ノ ゾウキ ガ ヒト オ スクウ
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注記
付録 異種移植ガイドライン作成に関する主な動き: p343-344
生物医学用語解説: p345-352
参考文献: 巻末p13-15
内容説明・目次
内容説明
移植を待つ人の苦しみは計り知れない。移植までの時間はときに数年に及び、間に合わず助からないこともある。臓器移植はこれまで多くの人の命を救ってきたが、救いきれない人の数はあまりにも多い。問題は提供される臓器が不足していることなのだ。本書では、臓器不足を抜本的に解決する技術として、動物の臓器・細胞を人へ移す「異種移植」を解説する。拒絶反応を回避する方策はあるのか?危険性は?医療経済への影響は?倫理的な問題はどう考えるのか?21世紀の医学革命となるであろう異種移植を、多面的に、そして丁寧に紹介する。この医療は、拒絶という免疫系の働きを解き明かす、基礎医学の大きな挑戦でもある。
目次
- 夜間勤務制度の終わり—臓器移植の今日と明日
- 動物の魅力—臓器移植の世界での需要と供給
- イカロスから最初の心臓移植まで—種のギャップを埋めようとした人間の初期の試み
- 動物はみな平等、しかしあるものたちはほかよりも近しい—ドナーの選択
- 免疫寛容ゼロ—動物の臓器の拒絶
- スプーン一杯の砂糖—拒絶の阻止
- 「ヒト化」されたブタ—ドナーの遺伝子の操作
- 免疫学の聖杯を求めて—免疫学的寛容
- 糖尿病からアルツハイマー病まで—ちがうのは細胞
- 異種移植の不協和音—移植された臓器は働くだろうか?
- 最高度の危険区域—エイズのような流行のおそれ
- モルモット—最初の患者の選択
- 動物にとっての権利/正義と人の不正—倫理的考察
- 公衆の保護—政府の規則と安全対策
- 審判の日—考えられる法的問題
- 究極の子ブタ銀行—動物臓器の移植と保健経済
- 課題を伴う未来像
「BOOKデータベース」 より