邪教・立川流
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邪教・立川流
(ちくま学芸文庫, [マ-19-1])
筑摩書房, 2002.6
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ジャキョウ タチカワリュウ
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Note
1999年1月に刊行されたものの文庫版
Description and Table of Contents
Description
平安時代末の仁寛を流祖とする真言立川流は、密教理論の要ともいうべき即身成仏を実現するために、男女交合の性愛秘技をもって可能だとした。また鎌倉時代の『愛法用心集』には、死者の髑髏を本尊に仕立てあげるための過程が入念に記述されている。こうした教え、実践、修行ゆえに正純な密教からは徹底的に弾圧され、その典籍も破棄されるなどして、立川流の実像は、長い間歴史の闇に葬り去られてきた。本書は、立川流の教義を改めてつぶさに検討し、逆説的に正純な真言密教の本質や構造を浮き彫りにすると同時に、立川流の奥義に込められた生命、人間存在の解釈をエロスとタナトスの回路を通じて提示する。
Table of Contents
- 1 仁寛の登場
- 2 邪教立川流とは何か
- 3 流刑地の仁寛
- 4 邪法と立川流の構造
- 5 立川流と大宇宙の霊力
- 6 立川流的視点のおこり=清瀧明神
- 7 双身歓喜天(聖天)と真興夢想記
- 8 仁寛のみた立川流の心象
- 9 文観弘真のこと
- 10 玄旨帰命壇と立川流
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