戦後文学の出発 : 野間宏『暗い絵』と大西巨人『精神の氷点』

書誌事項

戦後文学の出発 : 野間宏『暗い絵』と大西巨人『精神の氷点』

湯地朝雄著

スペース伽耶, 2002.12

タイトル読み

センゴ ブンガク ノ シュッパツ : ノマ ヒロシ クライ エ ト オオニシ キョジン セイシン ノ ヒョウテン

大学図書館所蔵 件 / 27

この図書・雑誌をさがす

注記

『思想運動』の連載 (1998年3月15日号-2001年6月15日号, 全71回) に加筆修正を加え、再構成したもの

2002.7発行の奥付もあり

内容説明・目次

内容説明

戦争中「自己完成の追究の道」を求め続けた青年が、その自己を肯定するところから戦後出発しようとする『暗い絵』。戦争中周囲の反動的状況と自己の無力に絶望して極端なニヒリズムに陥った青年が、その自己を否定し超克するところから戦後出発しようとする『精神の氷点』。—両作品の歴史的背景を実証的に究明しつつ、その自己肯定と自己否定の思想的意味を明らかにし、「戦後文学の出発」の思想的基底を問う。

目次

  • 1 野間宏『暗い絵』をめぐって(深見進介における「自己完成」の追究;京大ケルンと人民戦線—『「暗い絵」の背景』への疑問(1);極左冒険主義の虚像—『「暗い絵」の背景』への疑問(2);「経済更生会」と人民戦線—『「暗い絵」の背景』への疑問(3) ほか)
  • 2 大西巨人『精神の氷点』について(『精神の氷点』冒頭の一節;水村宏紀の精神史;水村宏紀の回心と自己超克;水村宏紀の再生と『白日の序曲』 ほか)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ